IT業界におけるベンダーとは? ソフトウェア開発における優れた ベンダーの見つけ方も解説する!
ビジネスでは「ベンダー」という言葉が頻繁に使われており、特に、IT業界では耳にすることも多いのではないでしょうか。
ベンダーは日本でも一般化されておりますので、この記事では、IT業界におけるベンダーの概念や選択方法などについて解説していきます。
目次
ベンダーとは?
ベンダーもしくはベンダとは企業が委託する業務を遂行するために頻繁に雇用される第三者機関のことです。これは、複数の従業員を抱える組織である場合もあれば、個人である場合もあります。
ベンダーは重要なサービスを提供し、クライアントの需要を満たすのに苦労している企業を助けることができます。企業が利用する可能性のあるベンダーには、以下のようなものがあります:
- 小売業者
- 製造業者
- ソフトウェア開発者
- 卸売業者
- メンテナンス業者
ベンダーは、企業に代わって、マーケティング・キャンペーン用のパンフレットを作成したり、イベントの後片付けをしたりといった業務を行います。さらに、コンピュータの配送や設置、オフィス家具の購入、清掃用品の発注などを業者に依頼することです。
IT業界におけるベンダーは何?
定義
IT業界におけるベンダー、いわゆる”ITベンダー”とは、IT製品をユーザーに販売する企業を指します。
IT業界のベンダーには、”ハードウェア・ベンダー “と “ソフトウェア・ベンダー “があります。ハードウェアベンダーとは、パソコンやサーバーなどのハードウェアを扱うベンダーのことです。ソフトウェア・ベンダーとは、さまざまなソフトウェアを販売するベンダーのことです。
皆さんもご存知の通り、生産管理、会計、ウイルス対策など、ソフトウェアには様々な種類があります。企業向けと一般向けという区別はありますが、エンドユーザーにIT製品を提供するベンダーを総称してベンダーと定義することができます。
プロセス
ベンダー開発プロセスとは、企業が商品やサービスを提供するベンダーを発掘、分析、選定するために取る一連の行動のことです。ベンダー開発プロセスの目的は、費用対効果に優れ、信頼性の高い方法で企業の要求に応えてくれるベンダーと、長期的で互恵的な関係を築きます。
効果的なベンダー開拓は、企業が効率的かつ効果的に機能するために必要なリソースを確保すると同時に、リスクを回避し、価値を最大化するため、あらゆるビジネスの成功にとって極めて重要です。
ソフトウェア開発における優れたベンダーの見つけ方
ソフトウェアの成功は、ベンダーがいかに効果的であるかに直結しています。そのため、自社の利益だけでなく、市場調査や販売分析も行い、IT企業の利益をサポートしてくれるベンダー企業を見つけたいのであれば、体系的なアプローチを使用した方がよいでしょう。
良いベンダーを見つけるのは簡単なことではありません。以下に、取るべき7つのステップを紹介します。
Step 1: プロジェクトの詳細を可能な限り把握する
何よりもまず、プロジェクトの規模、ソフトウェアの機能要件、追加サービス、将来の見通しなどを明確に把握する必要があります。
欲しいものを手に入れるには、欲しいものを知る必要があることを忘れてはなりません。このルールは、ベンダーを選ぶときだけでなく、他の多くのビジネス状況にも当てはまります。
Step 2: チームを作る
必要なものがわかったら、今度はベンダーを選ぶチームを作る番です。そのチームには、開発、戦略、マーケティングなど、さまざまな角度から製品を知っている人を必ず入れてください。優先順位のリストを作成し、ベンダーを選ぶ際にかける予算を計画します。
Step 3: 業者候補のリストを作る
業者を探す方法は主に3つあります:
- 友人やビジネス・パートナーに紹介を頼む。
すでにその業者のサービスを利用して良い経験をした人を知っていれば、貴社にとっても同じようにうまくいくかもしれません。しかし、結論を急がず、推薦された業者を候補リストに入れるだけにしておきましょう。
- 業界団体のデータベースを利用する。
この方法は、ハイクラスの専門家と仕事をするのが好きで、そのためにお金を払う用意がある人に向いている。そのような協会のベンダーは、おそらくあなたの費用がかかりますが、彼らからより効率的な結果を期待することができます。
- インターネットで調べる
今日、インターネットで見つけられない情報はほとんどないでしょう。検索エンジンを使って候補者のリストが広げられます。
Step 4: 第一段階の選考を行う
候補者リストをより短くするために、以下の詳細について情報収集することが必要です:
- 会社の経験値
- どのくらいの費用がかかるか
- 会社の規模
- 競争上の優位性
これは電話やEメールで行うことができます。不適当な企業をすぐ排除し、選考を続けましょう。
Step 5: 第2段階の選考を行う
この段階で、候補となる業者が5~6社残っているはずです。ベンダーと会い、話し合いましょう:
- ソフトウェア・プロモーションに対する見方
- サポート期間
- 優先順位とニーズ
- ベンダーが使用する技術
- 金銭的な保証
ベンダーの経験についてより良いイメージを持つために、仕事のサンプルを要求することを確認しましょう。このステップの後、ベンダーを2~3社に絞ります。
Step 6: 提案依頼書(RFP)を作成する
提案依頼書は、候補者についてできるだけ多くの情報を提供することを目的としています。
貴社が興味を持っているすべての質問を自由にリストにしてみましょう。典型的なポイントは以下の通りです:
- プロジェクトに携わる人の履歴書
- クライアントと推薦者のリスト
- ライセンスと証明書
- ビジネスプラン
- 連絡先データ
- その他の仕様
これにより、将来のパートナーについてより詳しく知ることができます。
Step 7: 適切なベンダーを選ぶ
これらの情報をすべて入手したら、最終候補の選定に移ることができます。そのベンダーが要件と進捗のトラッキングをきちんと行い、頻繁にリリースを行えることを確認しましょう。
最終候補をテストして、信頼できるかどうかを見極めましょう。そして、問題がなければ、協力を続けましょう。
ベンダー選択時の注意点
貴社のビジネスは、ベンダーの選択にかかっています。さらに、供給ベースを分類することで、それらのベンダーのリソースをより効率的に管理し、最大限に活用することができます。
すべてのサプライヤーが優れた仕事をしてくれれば理想的です。しかし、企業には数千に及ぶ長いベンダーリストがあり、その中には明らかに品質面で重要なベンダーもあります。従って、積極的なベンダー開発管理のためには、まず選定を行うべきです。
輸入業者やバイヤーは、売り手となりうる業者を評価するために、ベンダー開拓を開始する際、次のような多くの要素を考慮することが多い:
- 最低発注量(MOQ):小規模の顧客や予算が限られている顧客は、ベンダーが要求する最低発注量(MOQ)に特に注意を払います。
- 支払い条件: 業者を選ぶ際には、あらゆる規模の輸入業者が支払条件を考慮に入れることができます。
- 認証: ISO 9001やISO 14001のような典型的な認証に価値を見出すこともできます。
- 生産能力:これは単純な側面ですが、多くの企業はどのように確認すればよいかわからりません。最も確実な方法としては、生産前サンプルの要求と承認、現地監査の実施があります。
選定基準は企業によって異なる。また、自社のビジネスモデルに対して設定した品質基準や、組織の目的・規則にも影響されます。
結論
以上の内容で、IT業界におけるベンダー選びの重要性はご理解いただけたのではないかと思います。この記事に通じて貴社に適したベンダーを見つけるプロセスの参考になれば幸いです。
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