CMC、データセンター拡充に750億円を投資し、グローバル展開を加速
CMCは、日本経済新聞とのインタビューで、国内外のインフラ拡充を目指した5年間の成長戦略を発表しました。データセンター、AI、クラウド、サイバーセキュリティを中心に、未来のデジタルトランスフォーメーション需要に応えるための具体的な計画をご紹介します。
国内データセンター拡充で急増する需要に対応
CMCは、今後5年間で5億ドル(約750億円)を投資し、AIやデジタルトランスフォーメーションに向けたインフラを強化する計画を発表しました。この計画は、日本経済新聞のインタビューを通じて明らかになりました。
この戦略の中心は、ハノイ、ダナン、ホーチミン市にある既存データセンターの電力容量を現在の10メガワットから2028年までに最大100メガワットに増強することです。これにより、国内市場でのデータ需要の増加に対応しつつ、海外市場向けのサービス基盤も拡大します。
日本市場を中心としたグローバル展開
CMCは、日本市場をグローバル戦略の中核市場として位置付けています。計画には、日本国内における新しいデータセンターの設立が含まれており、自社施設を建設する場合は最大1億ドル(約150億円)、レンタル施設を利用する場合は最大5000万ドル(約75億円)の投資が見込まれています。この施設は、日本企業のAI関連需要に対応する重要な基盤となります。
さらに、日本でのIT人材を現在の規模から約10倍に増強し、日本国内には全体の約20%を配置する計画です。
「日本はCMCの成長戦略の柱であり、今後の国際事業の売上高の約50%を日本市場からの収益とすることを目指しています。」(グエン・チュン・チン会長)
グローバル成長に向けた大胆な目標
CMCは、日本市場に加え、米国や欧州(ドイツと英国が候補地)へのデータセンター展開も計画しています。これらの拠点は、グローバル市場における事業基盤を強化し、幅広い顧客のニーズに対応する重要な役割を果たします。
2023年の売上高は前年比で約40%増加し、営業利益も堅調に推移しました。2024年からの5年間で売上高を約3倍、従業員数を約2倍に増やす目標を掲げています。この成長を支えるのが、データセンター、クラウド、サイバーセキュリティ分野への積極的な投資です。
この内容は、日本経済新聞のインタビューを基にしています。詳しくはこちら: 日本経済新聞の記事
CMCは、AIやクラウドを活用した先進的なソリューションを提供し、特に日本市場で日系企業のデジタルトランスフォーメーションを積極的に支援していきます。