オンプレミスとクラウド
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オンプレミスとクラウドの違いとは?メリット、デメリットから選び方までをご紹介

目次

はじめに

近年、クラウドコンピューティングは、企業がデータを保存する方法を大きく変えました。

クラウド以前は、Webサイトやアプリケーションをホストするために、企業が独自にサーバーを構築・運用するオンプレミス型のストレージしか選択肢がありませんでした。

しかし、クラウドの登場により、「いつでも、どこでも、どんなデバイスからでも、簡単に情報にアクセスできる」というメリットを享受する企業が増えています。

また、クラウドを利用すれば、オンライン上でチームメンバーが同じ文書に共同で取り組めます。さらに、クラウドコンピューティングを利用すると、アプリを自社のローカルデバイスで操作しないため、サーバーを管理する必要がありません。

クラウドの普及が進むにつれ、オンプレミスとクラウドのどちらが自社に最適なのかを判断する企業が増えています。

この記事では、オンプレミスとクラウドの基本的な違いについて説明します。

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オンプレミスとは?

まず、オンプレミスとは何か、そしてクラウドとは何かという基本的な知識から始めましょう。

オンプレミスのITハードウェアとソフトウェアは、組織の物理的なオフィス内に置かれ、オンサイトでホストされています。言い換えれば、オンプレミスとは、ソフトウェアは組織が所有する実際のハードウェアにインストールされ、組織の物理的な敷地内(多くの場合、ビジネス独自のデータセンター)に位置しているということです。

オンプレミスでは、IT担当者が物理的にデータにアクセスできるため、サーバーハードウェアやデータの設定、セキュリティ、管理などをより詳細に制御できます。

このため、データや重要な情報にアクセスできるのは社内のチームだけで、第三者がリモートでアクセスすることはできません。

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クラウドとは?

クラウドとは、組織のコンピューターやインフラ上でローカルに動作するのではなく、インターネットを通じて動作するソフトウェア、サーバー、サービスのことです。

クラウドサーバーは、世界中の多くのデータセンターに収容されています。

クラウドサービスには、Google ChromeやFirefoxなどのWebブラウザからアクセスできます。

クラウドサービスプロバイダーの中には、クラウドアクセスのための専用モバイルアプリケーションを提供しているところもあります。

オンプレミスのメリット

オンプレミスには、次の5つのメリットがあります。

コントロールが効く

データを完全にコントロールできます。

必要なIT経験と労働力があれば、可能な限り安全で効率的な運用が可能になります。

カスタマイズ性が高い

オンプレミスの主なメリットは、すべてがカスタマイズされ、ユーザーのニーズにぴったり合うように設定されていることです。

一方、クラウドサービスでは、オーソドックスな製品は提供されますが、高度にカスタマイズされた製品は提供されません。

セキュリティが高い

政府機関や銀行など、職員や顧客に代わって機密性の高いビジネス情報や個人情報を保管し、取り扱う企業では、高いレベルのセキュリティとプライバシーを提供する必要があります。オンプレミス型システムなら、これをより効果的に実現できます。

内部ネットワークだけで利用可能

ローカルな内部ネットワークを持つことは、それが正しく設定され、管理されている場合、信頼できるシステムを提供します。重要なデータは常に利用可能であり、インターネットに依存する必要もありません。

インターネットコストの削減が可能

本業がインターネットに大きく依存していない場合、クラウド型サービスを利用することで、インターネットコストを削減できます。

オンプレミスのデメリット

一方、オンプレミスにも、次のようなデメリットがあります。

オフィス間のファイル共有が難しい

離れた場所にあるオフィスでは、ファイルの保存や安定した接続する十分な手段がなく、データの可用性が大きく損なわれます。

維持費が高い

高い電気代、スタッフの人件費、トレーニング費用、技術の維持、ライセンス、ハードウェアの増加など、いずれも大きな財政負担となります。これがオンプレミスの最も重要なデメリットです。

機動性に欠ける

災害時や海外で事業を展開する場合、設備の増設やデータの移設に時間がかかります。

社員がさまざまなデバイスからデータにアクセスできなくなる可能性があります。

管理統制の欠如

複数のWebサイトにまたがる統合環境や、ユーザー権限の監視・記録・規制のための集中管理インターフェースがないため、大きなセキュリティ問題を引き起こす可能性があります。

クラウドのメリット

では、クラウドのメリットとは何でしょうか?

主に、次の7点が挙げられます。

低コスト

従量制のサブスクリプションでは、使った分だけ、使った時だけ料金を支払えば済みます。これがクラウドの最大のメリットです。

アクセス性が高い

クラウドサービスは、インターネットを通じて、あらゆるデバイス(ノートパソコン、携帯電話、タブレット)からアクセスできます。

事業継続と災害回復に強い

クラウド上にバックアップの「データセンター」を持つことで、壊滅的なサービス停止を防ぐことができます。

スピード性に優れている

クラウドサービスを利用すれば、あらゆるITサービスをより迅速に展開できます。

モダンな技術を利用できる

新しい技術やイノベーションに投資する必要がなくなります。

サービスプロバイダーが、ユーザーに代わって最新のテクノロジーに対応してくれるからです。

拡張性に優れている

ビジネスを拡大したい時、どの国でも新しいWebサイトを展開し、サーバーの容量を瞬時に拡張し、世界中の誰もがデータを利用できるようにすることができます。

分析サービスを利用できる

クラウドサービスでは、ユーザーの行動をモニタリングしたり、レポートや分析を作成したりしてくれるため、利用しているクラウド環境を総合的に把握できます。

クラウドのデメリット

一方、クラウドにも次のようなデメリットがあります。

セキュリティ上の不安

クラウドサービスは、同じハードウェアを「競合」する多数のクライアントによって共有されます。

データは文字通り世界のどこにでもある可能性があり、クラウドサービスはハッカーの攻撃を受けるかもしれません。

コンプライアンスへの準拠不足

クラウドプロバイダーによっては、GDPR、HIPAA、FINRA、TISAXなどの規則に準拠するために必要なセキュリティ対策が不足している場合があります。

コストの増加

クラウドサービスは消費型のため、管理を怠ると月々の請求額が思いのほか高くなる可能性があります。

接続がインターネットプロバイダーに依存する

クラウドサービスの多くはインターネットを通じて提供されるため、インターネットプロバイダーが提供するサービスの品質に依存する恐れがあります。

オンプレミスからのマイグレーションが必要になる

移行したい要因にもよりますが、クラウドへの移行は大変な作業です。従業員には、新しいインターフェースの使い方を教える必要があります。

クラウドとオンプレミスの比較:どちらを選ぶべきか?

以上のようなメリットとデメリットを踏まえると、この議論には明確な勝者も敗者も存在しないと結論づけるのが妥当でしょう。

データセンター全体を自社で管理し、専任のIT部門を雇うことは、リソースと人材が限られている中小企業にとっては無理な話でしょう。しかし、カスタマイズソリューションやより優れた制御が求められる専門業界では、クラウドファーストの戦略は実行できないかもしれません。

ここでは、どちらを選択すべきかを判断できるシナリオをご紹介します。

ビジネス要件適切なデプロイメントモデル
予測不可能なリソース需要クラウド
データプライバシーオンプレミス
展開のしやすさクラウド
低い設備投資と最適な資源利用クラウド
シングルテナントアーキテクチャオンプレミス
カスタマイズ可能なソリューションオンプレミス
高いストレージ性能オンプレミス
高可用性と冗長性クラウド
リモートワーククラウド

オンプレミスとクラウドの組み合わせ

オンプレミスとクラウドは、どちらの導入戦略にもメリットがあるため、企業は最終的に、両者の長所を組み合わせたハイブリッドクラウドに、理想的なソリューションを見出します。

ハイブリッドクラウドとは、レガシーインフラストラクチャ、プライベートクラウド、パブリッククラウドを組み合わせたものを指します。ハイブリッドクラウドは、高性能なタスクや機密データをオンプレミスで維持しながら、残りの部分をクラウドに移行することを可能にします。ハイブリッドクラウドは、クラウドの拡張性とアクセシビリティ、オンプレミスインフラの保護と管理を融合させたものです。

あらゆる規模の組織が、クラウドとオンプレミスの両方のインフラストラクチャのメリットと、両方の環境間でシームレスなデータ転送を可能にする技術を享受するために、ハイブリッドクラウドを利用できます。

まとめ

オンプレミスとクラウドのメリット・デメリットの主な違いは、設備投資と運用費、セキュリティ、管理、そして拡張性です。

企業の目的、目標によって、クラウドに移行するかオンプレミスに残すかを見極めると良いでしょう。 

クラウドを利用すれば、必要なリソースをわずかなコストで利用できますが、サービスの質はクラウドサービスプロバイダーによって左右されることになります。

同様に、オンプレミスでは、より広範囲をコントロールできますが、その効果的な使用と管理は、IT部門のスキルに依存します。

理想的なソリューションは、組織や業界固有のニーズと状況によって決定されるため、自社の目的や環境などに合わせて選択しましょう。

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この記事を書いた人
この記事を書いた人

Hien(ヒエン)
ベトナムハノイ貿易大学のビジネス日本語学部卒。2018年に東京でインターンシップ、その後4年間マーケティング業務に従事。「マーケティングで、社会を変える奇跡を作る」ことを目標に、2020年からはB2B市場を中心に活動。趣味は自己改善、読書、座禅。