メリット

[1]人件費を削減することができる

一度インフラをコードで記述することで、同じ環境の再構築を自動で行うことができます。これまで手作業によって、いくつものソフトをインストールしたり、設定内容の変更したりしていた部分を自動化することで、人件費の削減と作業者の負担を減らすことに繋がります。

[2]人為的なミスが減り、品質が安定する

ソフトウェアのインストールやサーバー、データベースの設定を自動化することで、人為的なミスを削減でき、品質を安定させることができます。インフラの構築を複製したい場合を考えてみましょう。コード化がされていなければ、作業者や作業手順書のミスによって同じ環境が構築できなくなってしまいます。大規模なシステムになればなるほど、設定内容は複雑になり、1つのミスによって正常にシステムが動作しなくなります。このような事態を避けるためにも、Terraformで定義内容を記述したtfファイルを作成しておくことで、全く同じ環境を瞬時に構築し、品質の安定を図ることができます。

[3]運用・保守においても手間が省ける

コードで管理していなければ、一度加えた変更点を元に戻すのは容易ではありません。そこで、Terraformにおいてコードで記述することで、gitによって編集履歴を管理することができるという大きなメリットがあります。前の構成に戻したい場合に、コードの修正をするだけで、元の状態を復元することができます。

デメリット

[1]スキル習得や初めて構築する際に時間がかかる

Terraformを導入する場合、当然コードによって環境を構築していくことになります。そのためには、IaCという仕組みを理解したり、構築するためのスキルを習得する必要があるため、最初は時間がかかるかもしれません。また、手順書の作成にも一定の時間を要します。

このようにTerraformに限らず、新しいツールを導入する場合、慣れるまで時間がかかるため、まずは簡単なシステムにおいて取り入れ、徐々に複雑なシステムにも導入していってみてはいかがでしょうか。

体系的にTerraformを学習したい場合は、公式ドキュメントで学習することをおすすめします。英語で記載されていますが、リソースの種類ごとの設定方法など詳細に知ることができます。