【2023年版】Androidバージョンシェアとは?把握しておくべき理由
多くのコストをかけて開発したアプリが利益を生むようにするためには、より多くの人に使ってもらう必要があります。そのためには、世界中のユーザーが現在どのAndroidバージョンを多く使っているかを知っている必要があります。
本記事では、GoogleがAndroidアプリの開発環境である「Android Studio」で定期的に公開している「Androidバージョンシェア」の概要や把握しておくべき理由をグラフなども用いてご紹介します。
目次
Androidバージョンシェアとは
多くの企業は、せっかく多額のコストと時間をかけて開発したAndroidアプリが多くのユーザーが使用しているデバイスのバージョンに対応してないがために、アプリのユーザー数が伸びないというケースを避けたいと考えるのではないでしょうか。 そのような事態に陥らないためにも、開発する前に「Androidバージョンシェア」を把握しておく必要があります。 Androidのバージョンシェアとは、Googleが定期的に「Android Studio」で公開している「現在使用されているAndroidデバイス上での各Androidバージョンの割合」を示すものです。これにより、アプリ開発者はどのバージョンのAndroidデバイスが最も普及しているのかを把握することができます。 この情報を元に、アプリ開発者は対象とするAndroidバージョンを選択し、開発やテストを行うことができるというわけです。
Androidバージョンシェアを把握することのメリット
バージョンシェアを把握することで、アプリ開発者は以下のような判断ができます。
最適な対象バージョンの選択:
アプリ開発者は、できるだけ多くのユーザーにアプリを利用してもらいたいと考えます。バージョンシェアを知ることで、アプリがサポートすべき最低限のAndroidバージョンを決定し、最適な対象ユーザー層を獲得できます。
効率的なリソース配分:
開発者は、より多くのユーザーに影響を与えるバージョンに対してリソースを集中させ、効率的な開発やテストを行うことができます。
互換性の確保:
各Androidバージョンには、異なる機能やAPIが含まれます。バージョンシェアを把握することで、アプリが使用する機能が対象とするデバイスで正常に動作することを確認できます。
セキュリティとプライバシー: Androidの各バージョンでは、セキュリティとプライバシーに関するアップデートが行われます。バージョンシェアを知っておくことで、アプリが対応すべきセキュリティ要件を把握し、ユーザーに安全なアプリを提供できます。
Androidバージョンシェアおよび累積分布
ここでは、2023年1月6日にGoogleによって集計された「Androidバージョンシェア」を基にした分布図と累積分布をご紹介します。(余談ですが、Googleは2019年にバージョンシェアの公開を中止しましたが、「Android Studio」で数か月に一度開発者向けに公開されています。)
Androidバージョン分布図からはそれぞれのバージョンにおけるシェアがわかります。この円グラフからは、Android11.0が24.4%で最も多くのシェアがあることを示しています。2番目、3番目は、Android10.0(19.5%)、Android12.0(18.9%)と続きます。
次に以下の累積分布を示したグラフからわかることは、「Android10.0」「Android.11.0」「Anroid12.0」「Android13.0」で7割弱のシェアがあるということです。さらに、「Android8.0」「Android8.1」「Androi9.0」まで含めると、シェアは9割を超えています。
これら2つのグラフのデータを引用すると、7割弱のユーザーに向けてAndroidアプリをリリースしたい場合は、「Android10.0」~「Android13.0」のバージョンに対応すればよいことがわかります。一方で、9割のユーザーをカバーしたい場合は、それらに加えて「Android8.0」~「Android9.0」のバージョンまで含める必要があるということです。
対応するバージョンが増えるということは、それだけアプリの開発に要する費用や時間が増えるということを意味します。そのため、会社の予算やアプリ開発に割けられる時間を加味して対応するバージョンを決定する必要があるでしょう。
まとめ
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