【初心者向け】ChatGPTの概要や登録方法をわかりやすく解説
ChatGPTを一度使ったことのある方の中には、以前のGoogle検索にはもう戻れなくなったという方も多いのではないでしょうか。それほどOpenAIが開発したこの対話型AIチャットボットは検索能力、文章生成能力に非常に長けています。そこで、本記事では、ChatGPTの概要や登録方法をご紹介するとともに、ChatGPT自身に、(記事執筆時点で)どのような使い道があり、またどのような脅威が待ち受けているのかを聞いてみました。
目次
ChatGPTとは?
ChatGPTとは、AI(人工知能)テクノロジーの研究機関であるOpenAIによって開発された高度な言語モデルです。テキストベースのメッセージなどの自然言語入力に対して人間のような応答を生成することができます。もちろん、日本語にも対応しています。(ただし、英語によるテキスト入力の方が返ってくるテキストの品質が高い場合が多いです。)
このモデルは、書籍、記事、Webサイトなど、インターネットからの膨大なテキストデータを用いて、トレーニングされています。このトレーニングを通じて、ChatGPTは言語のパターンを認識し、幅広いプロンプトに対して適切な応答を生成することが可能です。
ChatGPTの主な強みの1つは、一貫性のある文法的に正しい応答を生成できることであり、カスタマーサービスチャットボットや仮想アシスタントなどへの応用が期待されています。
ChatGPTは、特定のドメインやサブジェクトエリアでトレーニングするなど、特定のアプリケーションに合わせてカスタマイズすることも可能であるため、幅広い業界やアプリケーションで使用できる非常に汎用性の高いツールと言えます。
ただし、メリットだけでなく、誤った情報を生成したり、個人や組織になりすましたりするなど、悪用される可能性や教育のあり方を変えてしまうなどの懸念もあります。
懸念は残りつつも、全体としては、ChatGPTは自然言語処理のための強力なツールであることに変わりはなく、私たちの生活や仕事のあらゆる場面で今後も使われ、浸透していくことが予想されます。
ChatGPTの20のユースケース
ここでは、ChatGPTのユースケースをご紹介します。せっかくですので、ChatGPT本人にその使い道を聞いてみました。それらは、以下の通りです。
1.カスタマーサービスチャットボット:
ChatGPTを使用して、よくある質問への回答、問題の解決、顧客へのサポートの提供に役立つカスタマーサービスチャットボットを構築することができます。チャットボットは、24時間年中無休で動作するため、顧客満足度の向上や人件費の削減、従業員負荷の低減につながるというメリットがあります。
2.パーソナルアシスタント:
毎日のタスク管理、リマインダーなど、ChatGPTを自分専用のアシスタントとして使用することが可能です。
3.コンテンツの作成:
ChatGPTを使用して、記事、製品の説明、ソーシャルメディアの投稿などのあらゆるコンテンツを生成することができます。
4.言語翻訳:
ChatGPTを使用して、テキストをある言語から別の言語に翻訳し、異なる言語間のコミュニケーションギャップを埋めることができます。
5.医療診断アシスト:
ChatGPTに膨大な量の医療データを与え、トレーニングすることで、医療診断に役立てることができます。つまり、ChatGPTは、患者の症状と病歴を分析して、医師が考慮すべき潜在的な診断のリストを提供する医療診断アシスタントに生まれ変わる可能性を秘めているということです。これにより、診断プロセスを高速化し、診断ミスや漏れを減らすのに貢献するかもしれません。
6.教育ツール:
ChatGPTは、学生の宿題の手伝い、学習ガイドの作成、教育リソースの提供など、教育活動を支援するために使用することができます。また、学校や学習塾と異なり、24時間どのような質問にも答えてくれるため、場所や時間を問わずあらゆる分野について学習することが可能になります。
7.パーソナルセラピスト:ChatGPTを特にセラピストを直接訪問することが困難または不便な場合に、患者にメンタルヘルスサポートを提供するために使用することができます。これにより、不安、うつ病、ストレスなど、さまざまなメンタルヘルスの問題について患者にサポートとガイダンスを提供できます。また、必要に応じてプロのセラピストへの紹介を提供することで、ユーザーがメンタルヘルスを管理できるようにします。
8.ニュースアグリゲーター:
ChatGPTを用いることで、あらゆるニュースを収集し、ユーザーの興味に基づいてパーソナライズされたニュースの更新を提供することができるかもしれません。
9.バーチャルショッピングアシスタント:
ユーザーの興味・関心に合わせてパーソナライズされた製品の詳細情報を提供したり、製品に関する質問に答えたりなど、ショッピングプロセスを通じてユーザーをガイドしてくれます。
10.ソーシャルメディア用チャットボット:
ChatGPTを使用して、ソーシャルメディアプラットフォーム用のチャットボットを作成することができます。このチャットボットは、顧客のコメントに返信したり、製品に関する情報を提供したり、パーソナライズされた方法でユーザーとやり取りしたりすることができます。
11.法的支援:
多くの個人または企業にとって、法律は遵守しなければならないものであるのに、それらは非常に長文かつ複雑な表現で記述されている場合が少なくありません。そんな時は、ChatGPTに法律に質問をすることで、ユーザーが法的手続きを円滑に進められるよう的確なアドバイスと情報を提供してくれることでしょう。
12.ゲーム:
ゲームにChatGPTを用いることで、戦略を考えたり、個人の好みに基づいて新しいゲームを提案したり、プレーヤーごとに新しいストーリーを作成したりするなど、ゲーム体験を向上させるのに役立つかもしれません。
13.履歴書作成:アルバイトの応募や就活のエントリーに用いられる履歴書やESにおいても、ChatGPTは活躍する機会が多くなるでしょう。具体的には、キーワードの提案、テンプレートの提供、フォーマットに関するアドバイスの提供などを通じて、履歴書の作成を支援します。
14.バーチャルライティングアシスタント:ChatGPTをライティングアシスタントとして活用し、作成した文章に対して、修正やフィードバックを得られるようになれば、これまでよりも短期間でライティングスキルを向上させることが可能になります。
15.パーソナルファイナンス:
ChatGPTは、予算編成のアドバイス、投資オプションの提案、金融商品やサービスに関する情報の提供など、ファイナンシャルプランナーのような役割を担うことができるかもしれません。
16.採用活動の支援:
ChatGPTは、仕事関連の質問への回答、候補者のスクリーニング、および面接のスケジュール設定により、採用を支援するために使用できます。
17.不動産業界への活用:
使い方によっては、消費者の物件に関する質問に答えたり、その地域の不動産市場に関する情報を提供したり、ユーザーに住宅購入プロセスを案内したりするなど、アナログかつ長時間労働が課題となっている不動産業界のいくつかの業務をサポートしてくれるかもしれません。
18.イベント企画:ChatGPTはイベントの企画にも用いることができるかもしれません。例えば、イベントテーマの提案やベンダー情報の提供、イベントロジスティクスに関するガイダンスの提供などを通じて、イベント企画をサポートしてくれます。
19.旅行計画:
旅行を計画する上でも、心強いアシスタントとして機能します。例えば、観光名所の提示、宿泊施設や交通機関の予約に関するアドバイスなど、旅行を企画する上で欠かせない情報やアドバイスを提供してくれます。
20.ソーシャルメディア管理:投稿のアイデア提案やコンテンツに関するフィードバックの提供、投稿のスケジュール設定など、ChatGPTにソーシャルメディアの管理を一部任せることができます。
ChatGPTの脅威
次に、ChatGPTの脅威についてもChatGPT本人に聞いてみました。ChatGPT自身は、社会に対してどのような脅威を持っていると考えているのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
1.バイアス:
ChatGPTは、トレーニングに用いられたデータに固有のバイアスを含んでいる可能性があり、結果として出力や意思決定にバイアスがかかる可能性があります。
2.誤情報:
ChatGPTは、誤った情報を生成する可能性があり、それらが検出および修正されなかった場合、誤解を招いたり、誤った認識を与えたりするリスクがあります。
3.プライバシーに関する懸念:ChatGPTは機密性の高いユーザーデータを収集して処理する場合があり、適切に管理されなければ、プライバシーリスクが生じる可能性があります。
4.悪意のある使用:
ChatGPTは、非常に便利なツールですが、近い将来プロパガンダの拡散、フェイクニュースの生成、フィッシング攻撃の実行などの悪意のある目的に使用されることが懸念されています。
5.ディープフェイク:
ChatGPTを使用して、非常に現実的で説得力のあるディープフェイクを生成することができ、政治活動などで悪用される可能性があります。
6.サイバーセキュリティのリスク:
ChatGPTは、巧妙なフィッシングメールを生成したり、セキュリティ対策を回避したりすることで、サイバー攻撃を実行するために使用される可能性があります。
7.ソーシャルエンジニアリング:
ChatGPTは、信頼できるエンティティや友人になりすますなど、ソーシャルエンジニアリング手法を使用してユーザーを操作するために利用される可能性があります。
8.職を失うリスク:
近い将来において、カスタマーサービス担当者、コンテンツライター、翻訳者、コンサルタントなど、特定の仕事がChatGPTに取って代わられる可能性があります。
9.高い依存性:
ユーザーは、意思決定のためにChatGPTに過度に依存するようになれば、批判的思考や意思決定スキルの欠如につながる可能性があります。
10.シンギュラリティ:AIの研究が始まった当初から言われ続けていることではありますが、ChatGPTやその他の高度なAIシステムが人間の知性を超える可能性があり、予測不可能で壊滅的な結果をもたらすリスクがあります。
ChatGPTの登録(アカウント作成)手順
人気のChatGPTを無料で使用するためには、アカウントを作成する必要があります。ここでは、その登録手順をご紹介します。
まず、登録をする上で以下の2つが必要となります。
・メールアドレス(Gmailアドレスなど)
・電話番号
具体的な登録手順は以下の通りです。
1.OpenAIのサイトへアクセス
ChatGPTを開発したOpenAIのサイトにアクセスします。 URL:https://openai.com/blog/chatgpt/
2.「TRY CHATGPT」ボタンをクリック
3.「Sign up」ボタンをクリック
※アクセスが集中した場合に以下のような画面が表示されます。このような画面が出た場合は、時間をあけて再度トライしてみてください。
4.「Email address」にメールアドレスを入力&「Continue」ボタンをクリック
5.「Password」欄に任意のパスワードを入力&「Continue」ボタンをクリック
6.OpenAIから登録したメールアドレスに届いた認証メールを確認する
7.メール内の「Verify email address」をクリックして認証
8.「First name(名前)」、「Last name(苗字)」を入力&「Continue」ボタンをクリック
9.電話番号を入力&「Send code」ボタンをクリック
10.電話番号宛てに届いた6桁の入力コードを「Enter code」欄へ入力
11.以下の画面が表示されたら、「Next」ボタンをクリック(登録完了)
12.早速いろいろ聞いてみましょう!
以下の画面が表示されたら、ChatGPTとの会話を始めてみましょう!24時間365日休まずあなたの疑問や興味・関心に答えてくれます。
まとめ
現在、何かと話題のOpenAIとはどのような組織で、OpenAIが提供しているAIチャットボットである「ChatGPT」の概要、ユースケース、脅威についてご紹介しました。2022年11月末にリリースされ、記事執筆時点ではまだ3ヶ月程度しか経っていませんが、さまざまな領域でさまざまな活用方法があることがおわかりいただけたのではないでしょうか。また、便利である反面、犯罪への利用なども懸念されているのも事実です。しかし、今後AI(人工知能)を活用したさまざまなサービスがリリースされ、私たちに新たな体験を提供するとともに、社会構造や業界構造を根本から変えていく可能性を秘めています。IT業界に身を置いている私としても非常にAI(人工知能)の今後の進展が楽しみです。
最後に弊社CMCJapanのご紹介をさせていただきます。本記事を通して、AI開発やAIソリューションの導入に興味を持った企業様は、是非CMC Japanにご相談ください。当社は30年にもおよぶ開発ノウハウと2200人以上のITエンジニアをもって、お客様のプロジェクトに最適なAI開発やAIソリューションを提供いたします。ベトナム人材による高品質かつリーズナブルな開発をご希望の企業様はお気軽にお問い合わせください。