CMC Japanが支援した大手レンタルチェーンのAWS大規模移行事例

日本国内外市場で約1,400店舗を運営する大手レン …

CMC Japanが支援した大手レンタルチェーンのAWS大規模移行事例

日本国内外市場で約1,400店舗を運営する大手レンタルチェーン様は、高コストや拡張性の低さといったオンプレミス環境の課題を抱えていました。 

これらの問題を解決するため、約500台のVMを含む巨大なシステムを、業務を止めずに安全にクラウドへ移行する必要がありました。 

CMC Japanはお客様の事業継続性とデータ保全を最優先に、この大規模クラウド移行を成功させました。 

CMC Japan事例

お客様の課題と要望

CMC Japanのクライアントがオンプレミスを運用していますが、様々な問題を直面しています。 

高い運用コストとTCO (総所有コスト) 

オンプレミスとAWSクラウドのコストを比較する際、単純な初期費用だけではなく、総所有コスト(TCO)で考えることが重要です。 

オンプレミス環境は、サーバーやネットワーク機器、ソフトウェアライセンスなど、初期に多額の設備投資(CapEx)が必要です。さらに、物理的な設置場所の家賃、電気代、冷却コスト、そしてシステムの運用・保守を行う専門チームの人件費といった隠れた運用コスト(OpEx)が継続的に発生します。 

オンプレミスでは拡張性が困難 

1400店舗を抱える企業にとって、オンプレミスシステムのスケーリングは大きな負担となります。新店舗の追加、決済システムのアップグレード、または大規模セールへの準備など、ビジネスをスケールアップする必要があるたびに、複雑でコストのかかるプロセスが発生します。 

ハードウェア(サーバー、ネットワーク機器など)への投資は、費用がかかるだけでなく、時間もかかります。計画、発注、輸送、設置、構成にいたるまで、すべてに長い時間を要します。 

事業を止めず、データを守るクラウド移行  

今回のご依頼は、お客様の約500台の仮想マシン(VM)を含む大規模なオンプレミスシステムをクラウド環境へ移行することでした。移行作業中もお客様のビジネスを一切停止させず、データのセキュリティと完全性を確実に守ることです 

CMC Japanの対策

CMc Japan case study

CMC Japanは、お客様のオンプレミスシステムの課題を解決するため、2020年から現在に至るまで、ODC(オフショア開発センター)体制を活用しています。10名のメンバーで、AWSクラウドへの移行を支援し、プロジェクトのフェーズ1からフェーズ5までを担当しています。 

既存のビジネスを中断させることなく、以下の技術的なソリューションと運用体制で、安全かつ効率的な移行を実現しました。 

フェーズ1:移行準備とビジネス計画 

お客様のシステム特性と複数のクラウドサービスの長所・短所を綿密に比較検討しました。その結果、AWSの堅牢性、スケーラビリティ、そしてコスト効率を高く評価し、AWSへの移行を推奨しました。 

フェーズ2:ポートフォリオの把握と計画 

CMC Japan 独自の「デシジョン・フレームワーク」を用いて、お客様のアプリケーションやサービス全体のポートフォリオを詳細に把握し、移行計画を策定しました。これにより、移行プロセス全体をスムーズに進めました。 

フェーズ3:設計・リソース準備・構成管理 

お客様と協力し、新しいクラウドインフラの設計を行いました。TerraformAnsibleなどのツールを活用して、リソースの準備とシステム構成の自動化・効率化を図りました。 

フェーズ4:インフラとアプリケーションの移行・検証 

約500台のVMを含むインフラとアプリケーションをAWSへ移行しました。ダウンタイムを最小限に抑え、シームレスな移行を実現するとともに、移行後のインフラとアプリケーションの徹底的な検証を行いました。 

フェーズ5:最新の運用モデルの構築 

最終フェーズでは、継続的なモニタリング、自動化された管理、そして強固な災害(大地震・火事など)復旧プロトコルを含む、最新の運用モデルを構築しました。これにより、移行後の安定したシステム運用をサポートしました。 

成果 

本プロジェクトは、お客様のオンプレミス環境が抱えていた複数の課題を解決し、事業継続性と将来の拡張性を大きく高める結果となりました。 

課題への直接的な効果 

  • 30% インフラコスト削減:老朽化したオンプレミス設備への投資が不要となり、電力や冷却などの継続的なインフラコストを大幅に削減 
  • 17% オペレーションコスト削減:運用・保守にかかる人件費や運用負荷を効率化し、総所有コスト(TCO)の最適化を実現 
  • 500VMs AWSへの移行に成功:約500台の仮想マシンを安全かつ計画的にAWSへ移行し、ダウンタイムを最小化。 
  • 25% サービス提供効率改善:システムの拡張性とアクセス性を高め、サービス提供のスピードと柔軟性を改善 

ビジネス展開への貢献 

  • コスト最適化と効率化を通じて、迅速なスケーリングや新サービス展開を支援し、事業の持続的成長に寄与 
  • クラウド基盤上で強固な災害復旧体制を構築することで、事業継続性をさらに確保

まとめ

自社のODC体制を活用することで、コストを抑えながらも、専門的なスキルを持つチームが継続的にプロジェクトを推進し、お客様のビジネスの継続性を確保しながら、クラウドのメリットを最大限に引き出すことに成功しました。 

「オンプレミス運用のコストが高い…」「セキュリティが不安…」 

もし、そういった課題を抱えているなら、まずは一度お聞かせください。CMC Japanは、お客様の悩みに寄り添い、最適なクラウドソリューションを共に探し出し、システム刷新を成功へと導きます。 

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