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ニアショア開発とは|メリットや課題、パートナーの見つけ方を紹介

ニアショア開発とは、開発業務を同じ大陸内または同じタイムゾーン内の近くの国にあるITチームに委託することを指しています。

テクノロジーの急速な進歩に伴い、生産性を維持しながらお金と時間を節約するために、ITアウトソーシングを活用する企業が増えています。ソフトウェア開発におけるアウトソーシングのオプションには、オフショア、オンショアおよびニアショアの3つがあります。これらの選択肢ははすべて異なるため、プロジェクトに最適なものを選択するのは簡単な作業ではありません。ニアショア開発は、幅広い開発者にアクセスし、条件に合った熟練した開発チームを構築するための理想的な方法です。

本記事では、ニアショア開発のメリットと課題、そしてニアショア開発パートナーの見つけ方について説明します。

ニアショア開発とは

ニアショア開発は、開発業務を同じ大陸内または同じタイムゾーン内の近くの国にあるITチームに委託することを指しています。クライアントチームと開発者パートナーとの間で頻繁に訪問しやすいため、容易にビジネスコミュニケーションを取ることができます。。その結果、ニアショア開発はチーム間の連携を強化します。例えば、アジア地域では、ニアショア開発とは、主にシンガポール、ベトナムやフィリピンなどのアジア諸国の開発者を使用することを指します。

地理的な近さ:ニアショアとオフショアのタイムゾーン
地理的な近さ:ニアショアとオフショアのタイムゾーン

ニアショア開発機構

1990年代以降、ラテンアメリカでのニアショア開発は、全米のあらゆる規模の企業にとって一般的な戦略となっています。コロンビア、メキシコ、ブラジルやアルゼンチンは、ラテンアメリカで人気のあるニアショア開発センターです。一方、DesignRushによると、西ヨーロッパ諸国は、ポーランドやウクライナなどの東ヨーロッパの近隣諸国に外部委託しています。

ニアショア開発のメリット

ニアショアリングには、プロジェクトを効果的に完了するのに役立つ大きなメリットがいくつかあります。

地理的な近さ

近くの国にあるクライアント企業と一緒に時間を過ごすことができ、よりスムーズにコミュニケーションを取ることができます。 これにより、チーム間のコラボレーションがより簡単かつ迅速になり、費用対効果が向上します。

時差があまりない

ニアショア開発の最も大きなメリットの1つは共有タイムゾーンです。タイムゾーンによって、作業の評価、承認、及び変更の速度が変わります。また、同様のタイムゾーンで活動することで、クライアントチームとニアショアパートナーとの間の効果的なコミュニケーションが保証できます。

文化的類似点

ニアショアソフトウェアのもう1つのメリットは、クライアントとニアショアパートナーの文化がかなり密接に連携していることです。より多くのスタッフが相手国の文化に精通しているため、人々が何を求めているかを理解しやすく、顧客満足度が向上します。

規制等の類似性

銀行、フィンテックやヘルスケアなどのデータに敏感な業界で働いている場合、ニアショアソフトウェア開発会社がすべての規制に従うことを望むでしょう。プロバイダーが近接しているため、適用される規制要件に精通し、準拠することができます。例えば、ヨーロッパ市場の場合、一般データ保護規則(General Data Protection Regulation – GDPR)に従うべきです。

コストの最適化

運用コストを最小限に抑えることにより、ニアショアアウトソーシングは、クライアント企業がより多くの費用を節約するのに役立ちます。オフショア開発と比較して、ソフトウェアエンジニアのニアショアチームは、給与、設備、機器や出張費の点ではるかに費用対効果が高くなります。

ニアショア開発パートナーの見つけ方

  1. 将来パートナーとなるサービスプロバイダーの要件を設定し、この企業に何を期待するかを明確にする。
  2. 選んだ企業の開発実績や所属しているエンジニアスキルセットや能力を確認する。例えば、AI向けのニアショアソフトウェア開発が必要な場合は、それらの企業がAI業界で行ったプロジェクトを調査してみてください。
  3. ニアショアパートナーとのスムーズなワークフローを整理して、生産プロセスを常に把握する。

ニアショア開発の課題

限られた選択肢

この欠点は主に事業を行う地域によって異なりますが、多くの場合、ニアショア企業はオフショア企業よりも数が少ないです。そのため、場合によっては最適なパートナーが見つからない可能性があります。

経過観察

アウトソーシングの一般的な欠点の1つは、ニアショアプロジェクトの進捗状況を確認し時々請負業者に連絡する必要があることです。特に、ニアショア開発の問題により現場に立ち会う必要がある場合、移動は依然として大変で時間がかかります。

当事者意識

チームメイトとの一体感を作るのは難しいです。 アウトソーシングしている企業が遠い国に位置するほど、相手に対する当事者意識も低くなる傾向にあることは理解しておかなければなりません。

ニアショア開発パートナーとしてのCMC Japan

本記事を通して、ニアショア開発の概要や、プロジェクトに最適なパートナーを見つけるための重要なポイントを理解していただけましたでしょうか。成熟した企業は通常、ニーズや要件を満たすためにカスタム開発を選択します。会社を継続的に成長させたい場合、信頼できるITパートナーを見つけ、大規模なプロジェクトをさらに前進させる必要があります。

29年の歴史を持つITコングロマリットであるCMC Corporationはベトナム第2位のITアウトソーシングサービスプロバイダーです。当社は、デジタルトランスフォーメーション、AIやクラウドコンピューティングなどの新しいテクノロジーソリューションのリーディングプロバイダーになることを目指しています。

CMC Japanでは専任チームによるサポートをご利用いただけます。私たちは、高品質のサービスや高度なエンタープライズレベルのソリューションに関心のある新興企業や大手企業と提携しています。ビジネスをさらに成長させたい企業様は、お気軽にご相談ください。