ソフトウェア 品質管理

ソフトウェア品質管理を実現する11の方法

ソフトウェア品質の管理方法は、プロジェクト・マネジメントのあらゆる段階において重要な要素となっています。コストをかけずにソフトウェア品質を向上させる方法を常に探しているのでしょうか。ソフトウェア品質を高めることで、コスト効率がよくなるだけでなく、プロジェクトのパフォーマンス向上に繋がります。

本記事では、ソフトウェア品質管理を実装するための11の効果的な方法を紹介し読者のプロジェクト運用時に役立てていただければと思います。

1.オートメーションによる早期テストと頻繁なテスト

ソフトウェア 品質管理

ソフトウェアの品質を向上させるためには、早期かつ頻繁なテストが重要です。早期にテストを行うことで、不具合がより重大な問題に発展するのを阻止することができます。不具合を修正するためのコストは、不具合の大きさに応じて増加していきます。

そのため、テスターをできるだけ早くチームに参加させた方がよいでしょう。ソフトウェア設計の初期段階からテスターを参加させることで、問題やバグが発生したときに、テスターが常に把握できるようにします。問題が急激に大きくなってデバッグが困難になる前に、テスターを参加させることをお勧めします。

テストはしばしば、適切な自動化されたテスト規律を早期に採用することに焦点を当てる必要があります。最初は非UIテストの自動化から始め、製品が安定した後に徐々にUIベースのテストにカバレッジを増やします。もしアプリケーションがウェブサービスやAPIを利用している場合、これらのテストを自動化し、すべてのビジネス・ルールとロジックがテストされていることを確認してください。

この段階では、ソフトウェア開発者と協力して、自動テストが開発チームにも導入されるようにし、テストのカバレッジと精度を高め、ソフトウェアの品質を向上させることが重要です。

2.品質管理の初期段階から納品までの継続的な実施

ソフトウェア開発 品質管理

テスターは、開発者と協力することで品質管理を行い、常に品質基準を満たすような意識付けを行うことができます。ソフトウェア開発の品質管理はプロジェクトの始めから納品するまで継続的に行われます。

テスターと開発者が良好な関係を築くことで、プロジェクトを円滑かつ効果的に進めることが可能になります。ソフトウェアの品質管理における体系的な方法は、構造化されたプロセスに従って、コーディングエラーやバグが効果的に処理されることを保証することができます。

また、品質管理において、ソフトウェア・デリバリー・プロセスに理想的に統合されたテスト・マネジメント・ツールの使用を推奨します。 例えば、プロジェクト管理にアトラシアンのJiraを使用している場合、Jira向けのVansahテスト管理、Zephyr、Xrayなどのネイティブ・テスト・アプリを検討してみてください。

3.ソフトウェア開発の全工程における品質保証の重要性

ここまでソフトウェア開発の初期段階において、テストがいかに重要であるかを確認しました。しかし、テストはそこで終わりではありません。ソフトウェアの品質管理は、ソフトウェア開発プロセス全体を通じて常に行われる必要があります。

品質保証は、プロジェクトチームが提供するガバナンスであり、ソフトウェア全体の品質に対して信頼性を付与する作業です。保証テストは、成果をあげるために使用されるプロセスが監視され、意図した通りに動作していることを監督し、検証します。通常テストは、各開発要素が作られるたびに繰り返されます。

4.イノベーションの促進

Software development Quality control

5.コミュニケーションの確保

コミュニケーションは、個人的な関係であれ、ビジネス上の関係であれ、物事をより良い方向に導上で必要で不可欠なものです。ソフトウェアの品質を向上させる上でも例外ではありません。プロジェクト参加者全員が流動的なコミュニケーション・チャネルを通じて完全な情報を得られる必要があります。

流動的なコミュニケーションの形態は数多くあります。例えば、開発プロセスの各段階でソフトウェア品質がどのように測定されているかを示す、明確で一貫性のあるKPIを用意することなどです。。チーム全体が同じ見解を持つためには、年功序列に関係なく、すべてのチームメンバーがKPIにアクセスできることが重要です。流動的なコミュニケーションのもう一つの重要な側面は、すべての関係者が、すべての期待に応えていることを確認するために、チームにフィードバックを提供する機会を持つことです。

また、関わる全てのメンバーに情報を提供し、チームメンバーがソフトウェアのベンダーやエンドユーザーから孤立しないようにすることが重要です。孤立は亀裂を生み、プロジェクトが遅らせ、期待通りの成果が得られなくなることがしばしばあります。

6.変化しやすい環境に対する統括と計画

ソフトウェアは数多くの変数から構成され、継続的に進化しています。ウェブブラウザ、ハードウェア、ライブラリ、オペレーティング・システムなど、さまざまな外部要素に依存します。

このような外的要素が継続的に存在するため、ソフトウェア開発が身近な環境と調和していることを確認するために、チェック・アンド・バランスを用いて継続的に監視することが不可欠です。ソフトウェアは、これらの外部要素に相互依存していることを認識することが重要です。この相互依存性を認識することで、事前に計画を立てることができます。そうすることで、プロセスの各段階で、外部要素に照らしてソフトウェアの品質をテストし、それがどの程度維持されるかを確認することができます。その結果、ソフトウェアの不協和を回避し、ソフトウェアの品質を維持することができるのです。

7.プロジェクトではなく、プロダクトを作るという姿勢

このステップは、チームの姿勢を反映するものです。プロジェクトを作るということは、チームに対して、決められた範囲における成果物を生み出すということを示します。しかし、ソフトウェアが変化するため、決められた範囲で作られたソフトウェアは環境の変化に対してすぐに耐えられなくなってしまいます。

そのため、プロジェクトではなく、むしろ自分たちはプロダクトを作っているのだという視点を持つことで、変化に柔軟に対応でき、長期的な変化に耐えられるソフトウェアを提供できる可能性が高まります。プロジェクトを完成させるというより、小さな進歩を継続的に実現することに焦点を当てることで、チームはより質の高い仕事を生み出すことができます。

8.リスク登録簿の保有

リスクを管理するための優れた管理ツールに、リスク登録簿があります。リスク登録簿は、どちらかというと財務監査と同義ですが、ソフトウェア開発でも重要な要素です。

ソフトウェア・プロジェクトに関わるすべての人に、明確に識別されたリスクのリストを提供し、プロジェクト遂行の重要性に関してそれらを評価します。そのため、リスク登録簿の作成はリスク軽減につながり、ソフトウェアの品質管理に有効です。

リスク登録簿は、必ず下記を実現しなければなりません。 

  • 想定されるリスクを並べ、それらについて説明されている
  • リスクがいつ発見されたかを確認できる
  • リスクの発生する可能性とその軽減方法が確認できる
  • 影響の深刻さが確認できる
  • 誰がリスクを評価し、対処するのかが明確になっている
  • リスクが顕在化した場合の対応方法がわかる
  • 各リスクの状況が表示されている
  • 各リスクのマイナスの影響が評価できる
  • リスクを確率と重大性で優先順位付けされている

9.長期的な視点と戦略

長期的な視点は、永続的な問題を満足させるために意思決定されるため、ソフトウェアの品質を生み出します。下記では、ソフトウェアの品質管理において長期的な視点を持つことの利点を紹介します。

  • 最初にきちんとやっておくことで、やり直しなどの時間的コスト削減へと繋がる。
  • コーディングと同様に、構成やデザインも重要視することで、プロジェクトの信頼性を高められる
  • 長期的な視野でコーディング標準を作成することで、無駄なミスをなくすことができる
  • 効果的なピアレビューは、一見時間がかかるように思えても、誤りを最小限に抑えることができる
  • 多くの場合、テストは、エラーやバグが修正されていることを確認し、より先の計画を立てることを可能にする

プロジェクト・リーダーは、短期的な利益や目先の満足で長期的な戦略が損なわれないようにする必要があります。効果的な計画を立てることで、プロジェクト関係者全員がソフトウェア品質を優先させることができます。

10.成果物の概要を明確にする

プロジェクトの初期段階から、チームが何を提供するのかを具体的に示すことが不可欠です。プロジェクトが提供するものを明確かつ簡潔に計画することで、始めからから品質を重視することができます。

また、予算、リソース、時間を正しく調整し、品質を確保することができます。明確な成果物がイメージできていなければ、予算や納期を守るために近道をしてしまう可能性があります。最終的には、プロジェクト終了時に納品されるソフトウェアの品質が損なわれることになりかねません。

11.レビュー、修正、及び記録

ソフトウェアの品質管理は簡単な作業ではありませんし、ソフトウェアの品質を生み出すことは偶然ではありません。そのため、以下の3つのステップを必ず行う必要があります。

  • レビュー:テストは、ソフトウェアの品質を確保するための柱となります。これは、あらかじめ設定した基準を継続的に満たされていることを確認し、エラー、バグ、混乱が制御不能になる前に修正できるようにするためのものです。
  • 修正:ソフトウェアのプロセスを通して何がうまくいったかを分析します。うまくいっているものを利用し、イノベーションによってソフトウェアの品質をさらに向上させることができるかどうかを確認します。

記録:品質を提供する際には、何がうまくいき、何がうまくいかなかったかを常に念頭に置いてください。プロジェクトのプラス面、マイナス面の両方を記録し、次のプロジェクトで参考にします。

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