ベトナムIT人材ガイド
レベルや得意とする技術とプログラミング言語をご紹介!
日本で、さまざまなメディアで取り上げられているように、IT人材の不足が重要な問題になっています。2024年現在でも、国内のIT人材の供給と需要の間には既に大きなギャップがあります。2030年までに、経産省によると、数十万人規模で供給が不足すると予測されています。
このような背景から、ベトナムは日本企業のオフショア開発先として人気が高まっています。
ベトナムは、国の政策としてIT分野への重点投資を実施しており、その結果、優秀なITエンジニアが多数輩出しています。また、文化や国民性においても、日本との相性が良いと言われています。
本記事では、ベトナム人ITエンジニアについてより詳しく知っていただくために、ベトナム人ITエンジニアの人数や年齢、得意とする技術といった基本的な情報についてご紹介します。
目次
IT領域における急成長
TOPDevのレポート、ベトナム最大級のIT人材採用プラットフォームから、ベトナムのITエンジニアについての主要な情報をお伝えします。
このレポートによると、2022年に、ベトナムのソフトウェア業界は48万人がITエンジニアとして働いていると記されています。
日本のITエンジニア人口が約120万人であることから、これは日本のの40%に相当します。
さらに、ベトナムでは毎年、57,000人のソフトウェア専攻の学生を輩出されています。
このような状況は、毎年約6万人のIT専門教育を受けた人材が安定して供給される基盤となり、ベトナムのIT分野における急速な成長を促進していると言えます。
平均年齢は日本より10歳若い
同レポートに基づくと、ベトナムのITエンジニアの中で、20代が半数以上を占め、平均年齢も30歳前後です。
対して、日本のITエンジニアの平均年齢は40歳前後のため、ベトナムより約10歳高いです。
ベトナム全体の国民の平均年齢も31歳であり、ベトナムのITエンジニアの平均年齢は国民の平均年齢とほとんど同じです。
平均年齢の若さは、見方によって長所と短所の両方があるかもしれません。ただし、技術が迅速に進化し、変化が激しいITの分野では、若さが多くの場合において有益であると言えるでしょう。
ミドルの経験年数が多い
ベトナムのITエンジニアのうち、20代が半数を占めることから、経験年数が3年以下の者が約50%となっています。4年以上の経験を持つ者は、4から5年が20%程度、6年以上が30%程度を占めています。
ITエンジニアのスキルレベルに関しては、以下のように分布しています:ジュニア以下が約40%、ミドル級が約35%、シニア以上が約25%の割合となっています。
- フレッシャー:12%
- ジュニア:29%
- ミドル:34%
- シニア:18%
- リーダー以上:7%
よく使われるプログラミング言語
ベトナムのITエンジニアが特に得意とするプログラミング言語はJavascript、Java、C#、PHP、Pythonなどがあります。
フレームワークに関しては、React、Spring Boot、.NET Core、Laravel、Djangoなどがよく使用されています。これらは日本での需要が高いプログラミング言語とフレームワークに相性が良いと言えます。
これらの言語は、対応可能なITエンジニアが豊富にいる主要なプログラミング言語です。大部分のオフショア開発会社は、これらに加えて他の需要の高い言語にも一通り対応することができます。
特定のプログラミング言語やフレームワークを必要とする場合、外部のオフショア開発会社を選ぶ際には、その言語への対応が可能か事前に確認するよう努めましょう。
得意とするテクノロジ―
ベトナム人ITエンジニアの間では、AI(人工知能)、機械学習、データサイエンス、NFT・ブロックチェーンなどの最先端技術への関心が非常に高いです。これらの技術に対して学びたい、そして業務で使用したいと考えるエンジニアが多いことがレポートで示されています。
この最新技術への強い興味は、エンジニアの若い年齢層の影響である可能性があります。また、ベトナムでもAIや機械学習のITエンジニアの給与水準は他の分野に比べて高いため、給与水準の差も一つの理由として考えられます。
2024年現在、OpenAI社のChat GPTなどのAI技術がかつてない人気を集めています。今後、AIを始めとする先端技術の分野でベトナム人ITエンジニアの重要性が増していくと考えられるでしょう。
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