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マルチクラウドとハイブリッドクラウドを比較、どちらが優れている?

目次

はじめに

デジタルトランスフォーメーション(DX)がビジネス界を騒がせる中、マルチクラウドやハイブリッドクラウドについて、よく耳にするかもしれません。

マルチクラウドとは、組織のデータを収容するために複数のクラウドサービスを使用すること、ハイブリッドクラウドとは、オンプレミスのインフラ(またはプライベートクラウド)とパブリッククラウドを組み合わせたものです。

ここで、どちらのモデルをいつ使えば良いのか?という迷いが生じます。複数のクラウドを利用することで初めてニーズが満たされる場合があります。一方、ハイブリッドクラウドを利用することでしか意味がない場合もあります。

どのような場合にどのクラウドを使うべきかについて、簡単に答えを出すことはできませんが、この記事では、決断の指針となるような基本的な事項をいくつか紹介します。

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マルチクラウドとは?

マルチクラウドとハイブリッドクラウド

マルチクラウドモデルでは、2つ以上のパブリッククラウドプロバイダーを使用し、データをクラウドに移行します。たとえば、マルチクラウドを採用する組織は、ワークロードをホストするために、パブリッククラウドプロバイダーのIaaS(例:AWS)を使用し、ビジネスツールにはSaaSプロバイダー(例:HubSpot)を使用する場合もあります。

マルチクラウドといっても、IaaS・SaaSの組み合わせにこだわる必要はありません。マルチクラウドでは、2社以上のプロバイダーを組み合わせ、各プロバイダーはユーザーが割り当てた運用のどの部分にも責任を持ちます。

マルチクラウドのメリット

マルチクラウド方式には、次の4つのメリットがあります。

コスト管理の向上

クラウドサービスでは、消費した分だけ支払えば良いため、自社でデータインフラを構築するよりも安価になる場合が多いです。この従量制モデルは、ワークロードに応じて必要な費用を予測できるため、高い費用対効果を発揮します。

また、オンプレミス型のインフラストラクチャでは、データ処理のニーズが低いときに購入したハードウェアが遊休状態になる可能性がありますが、クラウド型ではこのようなことはありません。

インフラの問題を避けられる

オンプレミスのインフラは、使用されていない間、ハードウェアが無駄になること以外に、それを運用、維持、管理するための追加スタッフを必要とする点がデメリットです。

フルクラウド化することで、これらの煩わしさから解放されます。

耐障害性の強化

単一のクラウドプロバイダーに縛られていると、プロバイダーが暴挙に出た場合、ビジネスに不可欠なアプリにアクセスできなくなり、業務が停止する危険性があります。

マルチクラウドなら、想定内・想定外の問題が発生しても、いつでも情報を取り出せるようになります。

ベンダーロックインの解決策

クラウドベンダーを1社に絞ると、そのベンダーの言いなりになってしまい、たとえビジネスに悪影響があっても、値上げを受け入れ、問題を許容しなければならなくなります。

一方、複数のプロバイダーにワークロードを分散させた場合、いずれかのプロバイダーがニーズに対応できなくなった時に、そのプロバイダーから離れることができます。

また、複数のプロバイダー間でワークロードを移動させ、コスト削減を最大化することも可能です。

マルチクラウドのデメリット

一方、マルチクラウドにもデメリットはあります。

主に、次の2点です。

コストが膨らむ

複数のプロバイダーでシステムを構築すれば、よりコストがかかります。

また、マルチクラウドが提供する移植性を実現するためには、マルチクラウド管理ツールへの投資が必要となります。さらに、複数のクラウドプラットフォームでこれを利用することで、よりコスト高となります。

専門的な管理ノウハウが必要

マルチクラウド管理には、IT環境の可用性と安全性を確保するための技術的専門知識が必要です。マルチクラウドシステムが効率的に管理されていない場合、コストの増加や複雑化などの重大な問題を引き起こす可能性があります。

ハイブリッドクラウドとは?

ハイブリッドクラウド

ハイブリッドクラウドとは、プライベートクラウドとパブリッククラウド、またはパブリッククラウドとオンプレミスのインフラを組み合わせたものです。

たとえば、機密データや社内開発者の自給式リソースにはプライベートクラウドを使用し、Webサイトのトラフィックや運用データにはパブリッククラウドを使用します。

ハイブリッドクラウドのメリット

ハイブリッドクラウドには、次の3つのメリットがあります。

柔軟性が高い

ハイブリッドクラウドは、高い柔軟性を備えています。たとえば、規制要件やレイテンシーの問題からデータの一部をオンプレミスのインフラで運用したり、ほかの部分をパブリッククラウドで運用したりすれば、このメリットを享受できます。

また、2つの環境間でワークロードを割り当てることは、ビジネスにとって最も有益な方法です。

リモートアクセスが可能

従業員に在宅勤務という選択肢を提供する場合、まず、その従業員が業務に必要なツールにアクセスできる環境を整える必要があります。

ハイブリッドクラウドは、リモートメンバーがオンプレミスのデータやアプリへのアクセスを可能にするため、この点では完璧なソリューションといえます。

スケーラビリティが高い

ハイブリッドクラウドでは、ハードウェアを過剰に準備することなく、アプリやサービスに対する需要が高い時期に対応できます。通常はオンプレミスまたはプライベートクラウドで実行されているアプリを、使用量が急増した時にパブリッククラウドに移行するように設定することで、顧客満足度を確保できます。

ハイブリッドクラウドのデメリット

一方、ハイブリッドクラウドにも次のようなデメリットがあります。

導入が難しい

ハイブリッドクラウド環境は、導入と維持が困難な場合があります。設計と実装には、使用するパブリッククラウドがプライベートインフラとの互換性を確認するため、経験豊富なクラウドアーキテクトのスキルが必要です。また、オンプレミスのインフラ(サーバー、ストレージ、ネットワーク要因)も必要で、これは訓練を受けた専門のITチームによって管理する必要があります。

可視化しづらい

クラウド環境は複雑であり、環境を2つに分けると複雑さが増します。そのため、クラウドシステム全体を明確に把握することは困難です。

ネットワークがボトルネックになる

プライベートクラウドとパブリッククラウドの間でデータを転送する場合、ネットワークがボトルネックになる可能性が出てきます。

転送はインターネット経由で行われるため、ITニーズを満たすには遅すぎる可能性があるのです。

どちらのモデルがビジネスに適しているか?

マルチクラウドとハイブリッドクラウドのどちらかを選択する必要がある場合、すべての状況に対して最適な選択肢はありません。正しい選択をするための鍵は、それぞれのアプローチの長所と短所を理解し、どのアプローチが最もニーズを満たすことができるかを見極めることです。その上で、慎重に計画を立て、導入することで、最良の結果が得られるはずです。

2つの異なるプロバイダーでないとニーズを満たせないようなクラウドサービスの組み合わせが必要な場合はマルチクラウドを、2種類のクラウドを自由に使い分けたい場合はハイブリッドクラウドを選択するのが良いでしょう。

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この記事を書いた人
この記事を書いた人

Hien(ヒエン)
ベトナムハノイ貿易大学のビジネス日本語学部卒。2018年に東京でインターンシップ、その後4年間マーケティング業務に従事。「マーケティングで、社会を変える奇跡を作る」ことを目標に、2020年からはB2B市場を中心に活動。趣味は自己改善、読書、座禅。