ローコードツール

【2023年版】おすすめのローコードツール14選

デジタルトランスフォーメーションを成功に導くためには、コーディング知識をあまり必要としないローコードツールの使用が欠かせません。多くの企業がIT人材不足に陥る中、ローコードツールは救世主となり得る存在です。

本記事では、ローコードツールの概要や目的別に厳選したローコードツール14選をご紹介します。

目次

ローコードツールとは

そもそもローコードツールとは何でしょうか。その概要について簡単に解説します。

 

ローコードツールとは、「プログラミングの知識が少ない人でも簡単にアプリケーションやウェブサイトを開発することができるソフトウェア」です。

 

これらのツールは、プログラミング言語を直接使わずに、グラフィカルなインターフェースやドラッグ&ドロップ操作を通じて機能を追加・組み合わせることができます。そのため、開発速度が速く、IT人材不足が深刻化している企業の強い味方として注目を浴びています。

 

ローコードツールの主な利点は、コーディングの専門知識がなくてもアイデアを形にすることができる点です。これにより、ビジネスチームやマーケティングチームなど、技術的なスキルが異なるメンバーが協力してプロジェクトを進めることが可能となります。また、プロトタイプの開発や機能の追加・修正が容易で、迅速なフィードバックや改善が可能です。

 

一方で、ローコードツールには限界もあります。高度な機能やカスタマイズが求められる場合、従来のプログラミング手法に比べて制約があることが多いです。また、パフォーマンスやセキュリティ面での懸念があり、大規模なプロジェクトやデータ駆動型のアプリケーションには向かないこともあります。

 

ローコードツール14選

ここでは、7つの目的別にコーディング知識がなくても使用できる、ローコードツールを14個ご紹介します。

ウェブサイトビルダー

ウェブサイトビルダーとは、簡単にウェブサイトを作成・編集できるツールです。プログラミング知識がなくても、テンプレートを利用し、ドラッグアンドドロップ操作でレイアウトやコンテンツを追加・編集でき、プロフェッショナルなウェブサイトを短時間で作成することができます。

Wix

Wixは、その使いやすさと高いカスタマイズ性で知られているウェブサイトビルダーです。Wixのドラッグ&ドロップエディターは、非常に直感的で、初心者でも簡単にウェブサイトを構築できます。また、Wixでは豊富なテンプレートが用意されており、個別の要素を自由に配置してデザインをカスタマイズできます。さらに、Wix App Marketを利用することで、追加機能やアプリを簡単にインストールしてウェブサイトに組み込むことができます。Wixは、小規模なビジネスや個人ブログ、ポートフォリオサイトに特に適しています。

詳細はこちらhttps://ja.wix.com/

Squarespace

Squarespaceは、美しいデザインと高品質なテンプレートが特徴的なウェブサイトビルダーです。Squarespaceは、プロフェッショナルで洗練されたデザインのウェブサイトを作成するのに適したプラットフォームです。そのテンプレートは、すぐに使用できる状態で提供されており、コンテンツを追加するだけで独自のウェブサイトが完成します。Squarespaceのテンプレートは、レスポンシブデザインが採用されており、デバイスの種類に関係なく画面が最適化されます。また、Squarespaceはオンラインストアの機能が強化されており、ECサイトの運営にも適しています。

詳細はこちらhttps://www.squarespace.com/

アプリ開発プラットフォーム

ローコードによるアプリ開発プラットフォームとは、ビジュアルデザインエディターやプリビルトコンポーネントを提供し、ドラッグ&ドロップ操作でアプリケーションの機能を追加・構築できるツールです。これらのツールは、プログラミング知識が限られているユーザーや短期間でプロトタイプを作成したい企業に適しています

Bubble

Bubbleは、非プログラマーにも親しみやすい、直感的なインターフェイスが特徴です。Bubbleは独自のデータベースを提供しており、アプリ内のデータ管理が容易に行えます。さらに、多くのAPI統合が可能で、他のサービスとアプリをシームレスに連携できます。Bubbleは、ウェブアプリやモバイルアプリの開発に適しており、独自のマーケットプレイスから追加機能を簡単に取り入れることができます。

詳細はこちらhttps://bubble.io/

AppGyver

AppGyverは、より高度なアプリ開発が可能で、エンタープライズ向けの機能を提供しています。AppGyverのComposer Proというビジュアル開発ツールを使って、アプリのデザインや機能を追加・編集することができます。また、AppGyverは、複数のプラットフォーム(iOS、Android、Web)に対応しており、一度作成したアプリをさまざまなデバイスで展開することができます。AppGyverの強力なデータ統合機能により、データソースやAPIの統合が容易に行えます。また、AppGyverは、無料プランでも多くの機能が利用可能で、コストを抑えたいユーザーにも魅力的です。

詳細はこちらhttps://www.appgyver.com/

データベース管理

データベースの作成や管理も簡単なドラッグ&ドロップやテンプレートを使って行えます。プログラミング知識がなくても、データの追加や編集、ソート、フィルタリングが容易にできます。

Airtable

Airtableは、スプレッドシートとデータベースの機能を組み合わせたツールで、柔軟性と視覚的な表現が特徴です。Airtableを使うと、独自のデータベースを簡単に作成し、データをカスタムフィールドに入力できます。さらに、データを異なるビュー(グリッド、カレンダー、ギャラリー、カンバン)で表示し、独自のフィルターやソート機能を適用できます。Airtableは、プロジェクト管理、イベント計画、CRM、インベントリ管理など、様々な用途に適応できる汎用性があります。また、多くのアプリやサービスと統合でき、ワークフローの自動化も可能です。

詳細はこちらhttps://www.airtable.com/

Notion

Notionは、データベース管理だけでなく、ドキュメント作成やタスク管理、ノートテイキングなど、オールインワンのコラボレーションツールとしての機能を提供しています。Notionでは、データベースを作成するだけでなく、ページやブロックを追加して、独自のコンテンツを組み込むことができます。Notionのデータベースは、リレーショナルデータベース機能を備えており、異なるデータベース間で関連付けを行うことができます。これにより、情報を構造化して整理しやすくなります。Notionは、個人のノートテイキングから企業のプロジェクト管理まで、幅広い用途に対応できるコラボレーションツールです。

ワークフロー自動化

異なるアプリケーション間でのタスクを自動化するのに役立ちます。これにより、手動で行う作業を減らし、効率を向上させることができます。

Zapier

Zapierは、主にビジネス向けの自動化ツールで、多くのアプリやサービスと連携してワークフローを自動化することができます。Zapierでは、「Zap」と呼ばれる自動化ルールを作成し、トリガーとアクションを組み合わせて独自のワークフローを構築します。例えば、メールに添付されたファイルを自動的にGoogleドライブに保存したり、新しいリード情報をCRMに追加するなど、繰り返し行われるタスクを効率化できます。また、Zapierは、複雑なワークフローを作成するための条件分岐やデータの変換機能を提供しています。

詳細はこちらhttps://zapier.com/

IFTTT(If This Then That)

IFTTTは、個人向けの自動化ツールで、シンプルなワークフローを作成することができます。IFTTTでは、「Applet」と呼ばれる自動化ルールを作成し、トリガーとアクションを組み合わせます。IFTTTの特徴は、スマートホームデバイスやウェアラブルデバイスなど、幅広いデバイスと連携できる点です。例えば、特定の時間になるとスマートライトを点灯させたり、スマートプラグをオフにするなどの自動化が可能です。IFTTTは、主にシンプルで直感的なワークフローを作成することを目的としており、多くのユーザーにとって使いやすいインターフェイスを提供しています。

詳細はこちらhttps://ifttt.com/

チャットボット開発

ビジネス向けのチャットボットでさえ、ローコードで作成することができます。これらのツールは、顧客サポートやマーケティングのためのチャットボットを簡単に構築・デプロイできるように設計されています。

ManyChat

ManyChatは、主にFacebook Messengerを対象としたチャットボット開発ツールです。ManyChatの強みは、プログラミングの知識がなくても、簡単なドラッグ&ドロップ式のインターフェイスを使ってチャットボットを作成できる点です。また、ManyChatは、チャットボットを活用したマーケティング機能が充実しており、顧客とのエンゲージメントを向上させることができます。例えば、購読者のセグメンテーションやターゲティング、自動化されたメッセージの送信などが可能です。ManyChatは、API統合にも対応しており、他のアプリやサービスと連携してチャットボットを強化することができます。

詳細はこちらhttps://manychat.com/

Chatfuel

Chatfuelは、Facebook MessengerやTelegramなど複数のプラットフォームで動作するチャットボット開発ツールです。Chatfuelの特徴は、AIを活用した自然言語処理(NLP)機能が備わっている点です。これにより、ユーザーの入力に対してより自然な応答を返すチャットボットを構築できます。また、Chatfuelは、eコマースやCRMといった外部サービスとの統合が容易で、さまざまなビジネスシーンで活用できます。

詳細はこちらhttps://chatfuel.com/

ビジュアルデザイン

デザイナーや非デザイナーがUIやUXのデザインを作成・共有・テストするのに役立ちます。これらのツールは、プロトタイピングやデザインの共同作業を効率的に行うことができます。

Figma

Figmaは、クラウドベースのデザインツールで、リアルタイムのコラボレーションが特徴です。Figmaを使って、UIデザイン、プロトタイピング、ワイヤーフレームの作成など、デザインプロセス全体をカバーすることができます。また、チームメンバーと同時に作業することが可能で、フィードバックやデザインの変更をリアルタイムで共有できます。Figmaは、ブラウザ上で動作するため、デバイスやプラットフォームに依存せずにアクセスできます。さらに、Figmaはコンポーネントとスタイルガイドの作成や管理が容易で、デザインシステムを構築するのに適しています。

詳細はこちらhttps://www.figma.com/ja/

Adobe XD

Adobe XDは、Adobe Creative Cloudの一部として提供されるデザインツールで、UIデザイン、プロトタイピング、ワイヤーフレームの作成に対応しています。Adobe XDは、スムーズなパフォーマンスと直感的なインターフェイスが特徴で、デザイン作業を効率化できます。また、Adobe Creative Cloudとの統合により、PhotoshopやIllustratorとの連携が容易で、デザインアセットのインポートやエクスポートがスムーズに行えます。Adobe XDは、オフラインでの作業にも対応しており、インターネット接続が不安定な状況下でも利用できます。さらに、Adobe XDはプラグインに対応しており、機能を拡張してカスタマイズすることが可能です。

詳細はこちらhttps://www.adobe.com/jp/

BI(ビジネスインテリジェンス)・ダッシュボード作成

これらのローコードツールは、データを視覚化して分析を行うのに役立ちます。ダッシュボードの作成やレポートの共有が容易で、データドリブンな意思決定をサポートします。

Tableau

Tableauは、データ視覚化の専門ツールとして知られており、その美しいデザインと高い柔軟性が特徴です。Tableauを使って、さまざまなデータソースから情報を取り込み、インタラクティブなダッシュボードを作成することができます。また、Tableauはオンライン、デスクトップ、サーバーの3つのエディションがあり、個人から企業まで幅広いユーザーに対応しています。Tableauは、データ探索や深い洞察の提供に優れており、データ分析の専門家にも非常に支持されています。

詳細はこちらhttps://www.tableau.com/ja-jp

Microsoft Power BI

Microsoft Power BIは、Microsoftが提供するBIツールで、特にOffice 365との親和性が高いことが特徴です。Power BIでは、データの取り込みから視覚化までの一連のプロセスを簡単に行うことができます。また、Power BIは、ExcelやSharePointなどのMicrosoft製品との連携が容易で、これらのツールで作成されたデータを簡単に取り込んで分析できます。さらに、Power BIはクラウドベースのサービスであり、デバイスやプラットフォームに関係なくデータにアクセスすることが可能です。Power BIは、特にMicrosoftのエコシステムに慣れているユーザーや、コストパフォーマンスを重視する企業に適しています。

有料と無料のローコードツールの違い

無料と有料のローコードツールの主な違いは、提供される機能、リソース、およびサポートにあります。ここでは、無料と有料のローコードツールを比較する際に考慮すべきいくつかの具体的な側面を紹介します。

 

特徴と機能性:
有料のローコードツールは、一般的に、無料のものよりも高度な機能、カスタマイズオプション、および統合機能を提供します。無料版では、使用できる機能や統合の数に制限がある場合がありますが、有料版では、より包括的なツールやリソースのセットを提供することが多いです。

 

ストレージとデータの制限:
無料のローコードツールは、通常、ストレージ容量とデータ制限に制約があります。有料のツールは、より多くのストレージを提供し、より大量のデータの取り扱いを可能にすることが多く、これは成長するプロジェクトやビジネスにとって重要です。

 

サポートと支援:
有料のローコードツールは、優先的なサポート、より速い応答時間、専任のアカウントマネージャーなど、より良いカスタマーサポートが付属していることが多いです。無料のツールは、限られたサポートやコミュニティベースのサポートを提供する場合があり、問題解決にそれほど迅速かつ有用でないかもしれません。

 

コラボレーションとチーム管理:
有料ツールは通常、より優れたコラボレーション機能を提供し、複数のチームメンバーが同時にプロジェクトに取り組むことができ、ロールベースのアクセスコントロールやバージョン履歴を使用することができます。無料ツールでは、共同作業者の数に制限があったり、高度なチーム管理オプションがない場合があります。

 

セキュリティとコンプライアンス:
有料のローコードツールは、データの暗号化、アクセスコントロール、定期的なセキュリティアップデートなど、堅牢なセキュリティ機能を提供する可能性が高いです。また、業界特有の規制やデータ保護要件に準拠する傾向があります。

 

信頼性とパフォーマンス:
有償のツールは、ロード時間の短縮、安定性の向上、ダウンタイムの減少など、より優れたパフォーマンスと信頼性を提供することが多い。無料ツールの場合、パフォーマンスの優先順位はそれほど高くなく、これらの領域で制限がある可能性があります。

 

ブランディングとカスタマイズ:
無料のローコードツールでは、プロジェクトにブランド名が表示されたり、特定のカスタマイズオプションが制限されることがあります。一般的に、有料ツールは、ブランディング、デザイン、およびカスタム機能に関してより多くの制御を提供します。

 

ソフトウェアのアップデートとメンテナンス:
有料のローコードツールは、一般的に、より頻繁なアップデート、新機能、およびスムーズなユーザーエクスペリエンスを確保するための継続的なメンテナンスが行われます。無料のツールは、アップデートを優先しなかったり、機能追加の頻度が低かったりする場合があります。

 

ローコードツールを選択する際には、特定のニーズと要件、および予算を考慮し、無料または有料のローコードツールがプロジェクトに最適であるかどうかを判断することが重要です。

まとめ

ローコードツールを導入する際は、目的や必要な機能を明確にし、特定のニーズと要件、および予算にあったものを選択するようにしましょう。本記事で紹介しただけでも14個のツールがありましたが、他にも魅力的なものがたくさんあります。深刻なIT人材不足の解決策として、自社にぴったりのツールを探してみてください!

ただし、カスタマイズ性に課題があるため、特に大規模なシステムやアプリケーションを開発したい場合は、専門家による開発が必要です。大規模なシステムやアプリケーションの開発パートナーをお探しの企業様は、CMC Japanをご検討ください。弊社は、ベトナム第2位のICT企業である「CMC Corporation」の日本法人です。30年の開発実績および2200名以上のITエンジニアをもって、お客様のビジネス要件にカスタマイズされたシステム開発をご提供いたします。お気軽にお問い合わせください。

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