ソフトウェアとは?意外と知らない定義・種類・具体例を解説!
はじめに
PCやスマフォートンには、必ずそれらを動かすための「ソフトウェア」があります。Microsoft Windowsのような「OS(オペレーティングシステム)」や、Google Chrome(ブラウザ)から、カレンダーやタスク管理のアプリまで、ソフトウェアはあらゆるところで私たちの生活を支えています。
しかし、アプリケーションやシステムのような、よく知られたタイプのソフトウェア以外にも、重要な役割を果たしているソフトウェアがたくさんあります。
本コラムでは、あらためてソフトウェアの定義と様々なソフトウェアの種類について解説します。
Table of Contents
ソフトウェアの定義
ソフトウェア(英:Software)とは、物理的な「ハードウェア(英:Hardware)」と対比される存在で、コンピュータやスマートフォン、その他電子機器に搭載されているプログラムのことです。電子機器(ハードウェア)の用途・目的によって、特定のプログラムで構成されています。
ハードウェアの定義
コンピュータシステムを構成する物理的な部品のうち、回路基板やICなどの電子機器を含むものをハードウェア(英:Hardware)と呼びます。
ハードウェアには、キーボード、マイク、マウスなどの「外部ハードウェア」と、CPU、ドライブ(ブルーレイ、フロッピードライブ、ハードドライブ)、メモリなどの「内部ハードウェア」があります。
つまり、PCやスマートフォンのようなハードウェアには、それらを動かすソフトウェアが必要になります。ソフトウェアとハードウエアは密接に連携しているのです。
ソフトウェアの重要性
ハードウェアの定義からもコンピュータやスマートフォンのデバイスは、ソフトウェアがなければそれらはただの金属とプラスチックの塊にすぎません。ソフトウェアが搭載されることで、初めて私たちの生活や仕事を便利にするツールへと生まれ変わるわけです。例えば、Google Mapsというソフトウェアが動作することで、スマートフォンは私たちを特定の目的地へと導く地図と化するわけです。
ソフトウェアは時代と共に進化し続けており、今後も新しい技術や機能が開発されることで、さらなる利益がもたらされるでしょう。
ソフトウェアの種類と具体例
ここでは、6つのソフトウェアの概要とその具体例について説明します。
アプリケーションソフトウェア
アプリケーション・ソフトウェア(アプリ)は、一般的に最もよく利用されるソフトウェアの一種であり、「応用ソフトウェア」とも呼ばれます。アプリケーション・ソフトウェアは、特定のタスクを実行することを目的としています。
例えば、身近なアプリの例として、文書作成を目的としたWordや表計算を目的としたExceがあります。
その他にも、LINEやTwitterなどのSNSのためのアプリケーションや、YouTubeなどの動画視聴のためのアプリケーションがあります。
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OS(オペレーティングシステム)
OS(オペレーティングシステム)は「基本ソフトウェア」とも呼ばれ、PCやスマートフォンを使用するための基本的なプログラムで構成されています。身近なOSには、PCやスマートフォンコンピューターにインストールされている、WindowsやiOS、Androidなどがあります。サーバーなど大規模な計算処理を必要とするハードウェアにもOSがインストールされています。サーバーにもWindowsがありますが、UNIXやLinuxというOSも広く使われています。
スマートフォンのアプリで「iOS対応」と表記されているのは、上記の関係性から来ています。
プログラミングソフト
プログラミングソフトとは、プログラマーの開発を支援するツールです。
コードをシンプルに書くことができるテキストエディタから、様々な機能を搭載したIDE(統合開発環境)などがあります。
具体例としては、サクラエディタやAtom、visual studio codeがあり、プログラムを書かない人にとっても多機能なメモ帳として、愛用している人もいます。
ドライバ
ドライバは、コンピューター(PCやスマートフォン)が、プリンターや外付けハードディスクなどの周辺機器を扱うために必要となるソフトウェアです。ドライバは、OSからデータを収集し、ハードウェアに特定の動作やタスクを実行するように指示します。
したがって、コンピューターに接続されている各デバイスが機能するためには、少なくとも1つのデバイスドライバーが必要です。ドライブに不具合があると、周辺機器のデバイスが正常に機能しないことがあります。
ミドルウェア
ミドルウェアとは、オペレーティングシステム(OS)とアプリケーションの間に位置し、両者の連携やデータ交換を円滑に行うためのソフトウェアです。アプリケーション開発の効率化や複雑さの低減、そして異なるシステム間での互換性やデータの統合を実現するなどの役割があります。
ミドルウェアの例としては、データベースミドルウェア、アプリケーションサーバーミドルウェアなどがあります。
ユーティリティソフト
ユーティリティソフトとは、OSやアプリケーションなどの機能を補い、パフォーマンスを最適化するために用いられます。コンピューターのハードウェアやアプリケーションソフトウェアの性能・状態を監視し、問題なく動作することをサポートします。
パフォーマンスを監視し、何か問題が発生した場合はシステムに通知します。例えば、ウイルス対策ソフトやセキュリティソフト、ディスククリーナー、ファイルコンプレッサーなどがあります。
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利用形態によって区別されるソフトウェアの呼び方
ここからは、上記で解説したソフトウェアに関連して、「利用形態」によって区別するソフトウェアの呼び方について解説します。
OSS(オープンソースソフトウェア)
OSS(オープンソースソフトウェア)は、誰もが無償で入手・使用・改変・複製できるソフトウェアのことです。
「オープンソース」とは、つまりソフトウェアのソースコードベースが開示されており、誰でも、カスタマイズしたり、共有したりすることができるということです。
一般的にソフトウェアのソースコードは、ライセンスによって保護されており、関係のない開発者が勝手に変更・公開することはできません。一方、オープンソースは、開発者が自身のスキルアップや社会貢献をモチベーションに、「いいソフトウェアを作っていく」という考え方に基づいています。
(※一部の企業では、OSSをもとに企業独自のソフトウェアを開発しているケースがあります)
OSS(オープンソースソフトウェア)の例としては、Linux(OS)がもっとも有名です。
私有ソフトウェア
私有ソフトウェア(もしくは「プロプライエタリティ・ソフトウェア)」は、OSSとは違い、ソフトウェアの入手、使用、改変、複製などが知的財産として、法的に保護されているソフトウェアのことです。
私有ソフトウェアの例としては、Windows、Microsoft Office、Internet Explorerなどがあります。
フリーウェア
フリーウェアは、無料で入手できるソフトウェアのことです。
インターネットを通じて無料でダウンロードし、インストールすることができます。フリーウェアのソースコードは公開されず、共有もされませんが、ソフトウェアの所有者は誰にも使用料を請求しません。
フリーウェアの例としては、Google Chromeやサクラエディタなどがあります。
シェアウェア
一方、シェアウェアとは、通常は購入して使用するソフトウェアの一種ですが、「トライアル期間」と呼ばれる限られた期間に無料で利用(一部機能に制限あり)できるソフトウェアのことです。
トライアル期間が終了したあとも継続して使いたい場合や、トライアル期間では制限があった機能を使用したい場合に料金を支払う必要があります。
シェアウェアの良いところは、購入・課金する前にお試しができることです。シェアウェアの例としては、Adobe PhotoShop、McAfee Antivirusなどがあります。
まとめ
ここまで、代表的なソフトウェアから、少し専門的なソフトウェア、そして、利用形態によって呼び方の違いについて解説しました。
デジタル社会の現代において、エンジニアではない方でもこういったソフトウェアに関する基本的な知識をもっておくと、なにかと役立つでしょう。
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