電気自動車とガソリン車、どちらが安い?
ガソリン車と電気自動車(EV)は、異なるエネルギー源を使用して走行するため、充電料金と燃料代のコスト差に注目されています。
本ブログでは、EVの充電料金とガソリン車の燃料代はどちらが安いかという疑問に答えます。
目次
1万kmのコスト差
①ガソリン車とEVの走行距離性能
それぞれの車の性能を比較するために、国土交通省が定める「WLTCモード」に基づいて、ガソリン車の燃費性能を「km/L」という単位で評価します。これは、1リットルのガソリンでどれだけの距離を走行できるかを示す指標です。一方、「km/kWh」という単位は、電気自動車(EV)が1キロワット時(kWh)の電力を使用してどれだけの距離を走行できるかを表すものです。
また、価格の比較に関しては、資源エネルギー庁が公表する「給油所小売価格調査」からガソリン代を、そして「全国家庭電気製品 公正取引協議会」の発表から電気代(自宅充電の場合)を取得し、比較に用いています。なお、この比較条件では自宅充電が前提とされています。
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②ガソリン代と電気代の単価設定
これらの条件で1万km走行したときの、それぞれの走行コストは次のとおりです。
③1万kmを走行した場合のコストの比較
以上のことから、ガソリン車とEVの走行コストを比較すると、EVの方が非常に経済的であり、走行エネルギーコストにおいて2倍以上の差が生じていることがわかります。EVはエネルギー効率に優れており、1万kmの走行においてコスト面で明らかな利点を持つことが示されています。
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10年間走ったときのコスト差
もし同じ車種のEVとガソリン車をそれぞれ10年間にわたり使用し続けた場合、両者の走行コストの差額が58万円以上に達することが示唆されます。このデータからも、 EVの走行コストの効率がいいかがわかります。
年間1万km×10年間走ったときのコスト比較
おわりに
2023年に、電気自動車(EV)の車種は市場に徐々に増えていますが、補助金を受けないと高い車種が多いです。
EVを検討する際に、自分の車の使用方法やニーズを再評価することが必要です。
例えば、長距離を頻繁に運転する場合、航続距離の長いガソリン車を選択した方がよいかもしれません。しかし、通勤や家族の移動、週末のレジャーや買い物などに使う場合、EVは使い勝手が良く、走行コストを含めた維持費が低いという利点が大きく現れます。
自動車メーカーは今後もEVラインナップを拡充し、新しいモデルを投入する予定です。ミニバンのEVなど、現在ラインナップにない車種も将来的に登場する可能性が高いでしょう。