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簡単解説!クラウドマイグレーションとは、なぜビジネスに必要なのか?

目次

はじめに

クラウドは、あらゆる業界のビジネスのあり方を変えようとしています。クラウドの主な利点(コンピューティングやストレージへのオンデマンド・アクセス、無限のスケーリング、柔軟な価格設定)により、企業はビジネス・オペレーションを強化し、競合他社に対して優位に立つことができます。

しかし、クラウドの恩恵を受けようとする企業は、自社のビジネスをクラウドに移行する、いわゆるクラウドマイグレーション(クラウド移行)という非常に厳しい課題を克服する必要があります。

この記事では、クラウド移行とは何か、クラウド移行はビジネスにどのようなメリットをもたらすのか、そしてクラウド移行を成功させるために知っておくべきことを詳しく説明していきます。

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クラウド・マイグレーションとは?

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クラウドマイグレーション(クラウド移行)とは、オンプレミスのレガシーデータをクラウド基盤に移行することです。企業が保有するオンプレミスのレガシーデータには、企業のアプリケーション、データベース、サーバー、ネットワーク機器などが含まれます。

クラウド移行前は、このレガシーデータは、データ所有者が本社内に持つデータセンターなど、社内の物理的なITインフラに保存されています。クラウド移行とは、このデータをAmazon AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどのクラウド・インフラに移すことを意味します。

これらのクラウドインフラは、そのインフラを所有する企業がサービスとして提供するITインフラ(クラウド・コンピューティング・モデルのコンピューティング要件をサポートするサーバー、ストレージ、ネットワーク、仮想化ソフトウェア、サービス、管理ツールなど)です。

つまり、クラウド・モデルでは、独自のITインフラを購入するために非常に大きな金額を費やす必要はなく、必要な量のインフラに対してクラウド・ベンダーに支払うだけでよくなります。

企業がオンプレミスからクラウドに移行する6つの理由とは?

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企業がオンプレミスのデータをクラウドに移行する理由はさまざまです。

1. コスト削減

先ほど述べたように、高額なサーバー機器の購入やメンテナンス、多額の電気代などは必要ありません。クラウドベンダーは従量課金制を採用しており、利用した分のコンピューティング・インフラにのみ料金を支払うことができます。

2020年、「エミレーツ航空」は、ハードウェアのメンテナンスコストを削減し、新型コロナによる交通量の増減に効果的に対応する方法を模索していたため、既存のオンプレミスからクラウドに移行しました。老朽化したオンプレミスのハードウェアを完全にリタイアさせた後は、年間で合計1億円ぐらいの節約効果が得られると見込んでいます。

2. スケーラビリティ

オンプレミス型のホスティングでは、容量を増やすために追加の機器を購入して設置する必要があります。しかし、負荷の急増が過ぎ、負荷が通常の状態に下がった後も、装備した冗長リソースの料金を支払わなければなりません。

一方、クラウド上にワークロードを持つことで、ピーク時には(追加料金を払って)迅速に対応し、ワークロードが下がった時には容量を下げることができます。素晴らしいのは、それらがすべて自動で行われ、多くの時間や労力を必要としないことです。

決済プラットフォームを提供する「Yedpayは、データセンターのトラブルを経験した後、クラウドへの移行を決めました。これにより、大規模なIT投資や物理的なインフラ維持のための人手が不要になり、コストを40%削減することができました。

3. 柔軟性

クラウドは柔軟的な環境であり、それは自身のプロビジョニングされたサイズを変更できることを意味しています。例えば、お客様の写真を保存するクラウドアプリケーションでは、その写真の保存に伸縮性のあるファイルシステムを使用することができます。

アプリケーションは、ファイルストレージの開始サイズを選択できますが、写真が追加されてストレージの合計が開始サイズを超えると、ファイルシステムは自動的にストレージを追加してより多くの写真に対応します。また、写真を削除すると、ストレージも縮小されます。クラウドの料金モデルは従量制なので、使わない分を支払う必要はありません。

4. セキュリティ

信頼できるクラウド事業者は、最新の業界標準や規制に準拠して、頻繁にサービスをアップグレードしています。このような取り組みは、お客様へのサイバー攻撃のリスクを軽減するためのものです。このようにクラウド事業者のセキュリティレベルが向上することで、ガートナー社の予測によると、2025年までのクラウドのセキュリティ障害の99%はお客様の責任になると言われています。

5. 信頼性

ほとんどのクラウドベンダーは、99%のアップタイムを保証するサービスレベル契約を結んでいます。また、バックアップやディザスタ・リカバリ(DR)についてもベンダーが責任を負うため、チームの時間を大幅に節約することができます。

確かに、すべてのクラウド導入がスムーズにいくわけではありません。ハードウェアの問題やダウンタイムが発生することもあります。しかし、クラウド移行は、ダウンタイムを減らし、将来のデータ損失リスクを最小限に抑えるための確実なステップであることに変わりはありません。

Under Armour社のフィットネスプラットフォームは、信頼性の問題に直面していました。同社には2つのデータセンターがあり、プライマリのデータセンターに問題があると、停電が発生していたのです。そこで同社は、データをクラウドに移行することを決定し、見事に問題を解決しました。

6. 可用性

クラウドコンピューティングでは、顧客と顧客のチームは、世界のどこからでも、いつでもアプリケーションにアクセスすることができます。つまり、企業は従業員に柔軟なワークスケジュールを提供することができ、リモートワークへのスムーズな移行が可能になります。

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知っておきたい4つのクラウドの種類

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1. パブリッククラウド

パブリック・クラウドは、最も一般的なクラウドマイグレーションの種類です。ストレージやサーバーなどのクラウドリソースは、第三者であるクラウドサービスプロバイダーが所有・運営し、インターネット経由で提供されます。パブリック・クラウドでは、クラウド事業者がハードウェア、ソフトウェア、その他のサポートインフラをすべて所有・管理します。例を挙げると、Amazon AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどです。

パブリック・クラウドでは、他の組織(クラウドの「テナント」)と同じハードウェア、ストレージ、ネットワーク・デバイスを共有し、ウェブ・ブラウザーを使ってサービスにアクセスしたり、アカウントを管理したりすることができます。パブリック・クラウドは通常、ウェブメール、オンライン・アプリケーション、ストレージ・スペース、テスト・開発環境の提供に使用されます。

パブリッククラウドのメリット

  • 低コスト:ハードウェアやソフトウェアを購入する必要がなく、利用したサービスの量に応じて料金を支払うだけ
  • メンテナンスが不要:クラウドサービスプロバイダーがメンテナンスを行う
  • 無制限のスケーラビリティ:大手クラウドサービスプロバイダーは、お客様のビジネスニーズを満たすために利用できるオンデマンドのリソースを大量に保有している
  • 高い信頼性:大手クラウドサービス事業者は、広大なサーバーネットワークを有しているため、障害発生時にも安心

2. プライベートクラウド

プライベート・クラウドとは、企業や組織が独占的に使用するクラウド・コンピューティング・リソースのことです。プライベートクラウドのリソースは、物理的にはお客様の組織のオンサイトデータセンターに設置することもできますし、サードパーティのサービスプロバイダーに収容してもらうこともできます。プライベート・クラウドのサービスとインフラは、常にプライベート・ネットワーク上で管理・維持され、ソフトウェアとハードウェアは、お客様の組織だけが使用できるようになっています。

このように、プライベート・クラウドは、特定のIT要件に合わせて高度にカスタマイズすることができます。プライベート・クラウドは、政府機関や金融機関など、IT環境の管理強化を必要とするビジネス・クリティカルな業務を行う中規模から大規模の組織での利用が一般的です。

プライベート・クラウドのメリット

  • 柔軟性が高い:特定のビジネスニーズに合わせてクラウド環境をカスタマイズすることができる。
  • コントロール性の向上:クラウド・リソースは他者と共有されないため、より高度なコントロールとプライバシーを実現できる。
  • セキュリティの強化:プライベートクラウドでは、セキュリティ管理はクラウドベンダーが担当します。一方、オンプレミス型のクラウドでは、自身でセキュリティ対策や管理を行う必要がある。
  • スケーラビリティの向上: クラウドベンダーが提供する追加リソース、スケーラビリティオプション、ユーザーフレンドリーなダッシュボード、優れたサポートチームが、サーバー管理を支援できる。
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3. ハイブリッド・クラウド

ハイブリッド・クラウドとは、オンプレミスのインフラ(またはプライベート・クラウド)とパブリック・クラウドを組み合わせたクラウドの一種です。ハイブリッド・クラウドでは、データやアプリケーションが2つの環境間を行き来することができます。

多くの企業は、オンプレミスのテクノロジーへの投資を最大限に活用したい、規制やデータ主権の要件を遵守したい、低遅延の問題を解決したいなどのビジネスニーズから、ハイブリッドクラウドのアプローチを採用しています。

ハイブリッド・クラウド・プラットフォームは、柔軟性、セキュリティ、コンプライアンスの向上、既存インフラの価値の最大化など、多くのメリットをもたらします。コンピューティングや処理の需要が変動した場合、ハイブリッドクラウドでは、オンプレミスのインフラをパブリッククラウドにスケールアップして、オーバーフローを処理することができます。これは、サードパーティのデータセンターにお客様の全データへのアクセスを許可することなく行われます。

ハイブリッド・クラウドでは、特定のワークロードをパブリック・クラウドで実行しながら、機密性の高いデータを自社のデータセンターに保存することで、柔軟性と革新性を最大限に高めることができます。これにより、コンピューティングリソースを拡張できるだけでなく、短期間の需要急増に対応するための大規模な設備投資が不要になります。また、一時的に使用するリソースに対してのみ費用が発生するため、長期間使用できないリソースを追加で購入、設定、維持する必要がありません。

ハイブリッドクラウドのメリット

  • コントロール:低遅延を必要とする機密データのために、プライベートなインフラを維持することができる。
  • 柔軟性:必要なときにパブリッククラウドのリソースを簡単に利用できる。
  • 費用対効果:パブリック・クラウドを利用することで、必要なときに必要な分だけを支払うことが可能。
  • 軽さ:ハイブリッド・クラウド・モデルを利用して段階的に移行できるため、クラウドへの全面的な移行は負担になることがある。

4. マルチクラウド

マルチクラウドとは、異なるベンダーから提供された同じ種類(パブリックまたはプライベート)の複数のクラウドインフラを使用することです。マルチクラウドは、2つのパブリック・クラウド・インフラまたは2つのプライベート・クラウド・インフラを使用するのに対し、ハイブリッド・クラウドはパブリック・クラウド・インフラとプライベート・クラウド・インフラを使用するという点で、ハイブリッド・クラウドとは根本的に異なります。これらのクラウドアプローチは相互に排他的であり、両方を同時に利用することはできません。なぜなら、クラウドは相互に接続される(ハイブリッドクラウド)か、または接続されない(マルチクラウド)からです。

マルチクラウドのメリット

  • ベンダーロックインの回避: マルチクラウドシステムの最も重要なメリットの一つは、単一のクラウドプロバイダーのサービス、インフラ、価格モデルに固定されないことです。
  • 最適なソリューションを得る:大手クラウドプロバイダーは、幅広いビジネスニーズに対応できる一方で、膨大な数のビジネスに対応する必要があるため、特化した製品を提供する能力が妨げられてしまいます。あるクラウドプロバイダーが必要なものの大半を提供しているにもかかわらず、自社が抱える重要な問題を解決する特化したソリューションを持っておらず、一方で別のプロバイダーが持っている場合、マルチクラウドのアプローチを採用することで、両方の長所を得ることができます。
  • レジリエンスの向上:最も地理的に分散しているクラウドプロバイダーであっても、いつかはランダムな障害に見舞われる可能性があります(例えば、AWSは2020年12月に米国東地域で障害を経験しています)。単一のクラウドプロバイダーに縛られていると、クラウドベンダーがトラブルに見舞われた場合、業務が停止してしまうリスクがあります。マルチクラウド化することで、このリスクを解消することができます。

クラウドマイグレーションにおける3つの問題点

クラウドへの移行は、導入者に多くのメリットをもたらしますが、適切に導入することは複雑でリスクの高い作業となります。ここでは、多くのクラウド導入企業がリソースをクラウドに移行する際に直面する主な問題点を紹介します。

1. ベンダーロックイン

ベンダーロックインは、クラウド技術の採用者にとって共通の問題です。クラウドプロバイダーは様々なサービスを提供していますが、その多くは他のクラウドプラットフォームに拡張することができません。リソースをあるクラウドから別のクラウドに移行するのは、時間とコストのかかる作業です。多くの企業は、クラウドベンダーと契約した後、現在のベンダーが要件を満たせなくなったときにベンダーを変更することが難しいです。

ベンダーロックインの解決策 

  • 選定するベンダーのデュー・デリジェンスを入念に行う
  • マルチクラウドのアプローチを検討する

2. 財務上の課題

財務上の課題は、クラウド移行のほぼすべての側面に関わる。移行自体を実行するための直接的なコストもあれば、移行完了後の導入やトレーニングが進まない、または遅れることによる長期的な財務リスクもあります。クラウド移行にかかる主なコストは以下のとおりです。

  • クラウド移行サービス
  • 新しい環境のためのスタッフの研修
  • 遅延、相互運用性、ダウンタイム、クラウド以外のアプリへの依存などのパフォーマンス問題

 

財務上の課題に対する解決策

  • 計画を立てる:クラウドへの移行の前後の状態について、綿密な計画を立てる。
  • クラウドへの移行は段階的に行う:経済的に負担の大きい目標を、時間をかけて管理しやすいように分割する。
  • ハイブリッドなアプローチを検討:コンピューティング要件によっては、クラウドへの完全移行が最善の選択肢ではない場合もありますが、ハイブリッド型の移行は可能です。ハイブリッド型のアプローチでは、クラウド上で最も効果を発揮するアプリケーションを移行し、残りのデータはオンプレミスに残しておくことができます。

3. 導入の抵抗

クラウドへの移行を成功させるためには、多くの場合、最大の課題となるのは人です。人は変化に抵抗する傾向があり、クラウドへの移行による新しいシステムやプロセスは、多くの変化や混乱をもたらします。人的要因が管理されないままだと、移行を成功させるのに苦労することでしょう。

導入抵抗に対する解決策

  • リーダーシップの賛同を得る:トップリーダーがクラウド移行のビジネスニーズと目的を理解し、組織全体をクラウド化に導くようにする。
  • 直感的な技術ソリューションを選択:アプリケーションのクラウドソリューションを選択する際には、操作性と統合性を優先してください。ユーザーフレンドリーで直感的なツールであればあるほど、社員が採用する可能性が高くなる。
  • 専門家による研修とリソースに投資:新しいプロセスを導入するのは難しいと感じるかもしれません。そのため、新しいアプリケーションについて従業員をトレーニングし、サポートする専門家を採用します。また、社内にクラウド・チャンピオンを置き、現場で質問に答えたり、サポートを提供したりすることもできる。

まとめ

膨大な量のデータを処理しなければならない今日のビジネスにおいて、クラウドへの移行は、パフォーマンスを犠牲にすることなくスケールアップするための素晴らしい方法です。クラウドは多くのメリットをもたらしてくれるので、ビジネスの早い段階から導入することで、競合他社よりも優位に立つことができます。

また、近年ではクラウド移行を日本国内のベンダーではなく、海外のオフショアを利用することによって、移行から移行後の運用・保守のコストを抑える企業も増えています。当社でもクラウド移行の実績が豊富なので、お気軽にお問い合わせください。

※本記事はCMC Globalの執筆内容を翻訳・一部改変したものです。

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この記事を書いた人
この記事を書いた人

Ngan Thai(ガン・タイ)
ベトナムのホーチミン市出身。 日本で経営管理を専攻、修士課程を卒業。前職で暗号通貨業界で活躍しました。 2021年より当社に入社。趣味は料理、読書、旅行。一番好きな季節は春。座右の銘:「すべての出来事には意味がある」

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