オフショア開発には、どんな開発を任せるべき?システム・アプリ開発からクラウド移行について徹底解説!

ベトナムのオフショア開発市場では、大手企業からスタートアップまで、あらゆる規模の企業が参入し、かつてないスピードで成長しています。

この傾向は、経済を活性化し、ベトナムのIT人材に多くの雇用機会をもたらすだけでなく、世界中のお客様がベトナム市場を訪れる際に、「どのITアウトソーシングサービスをオフショアチームに任せればいいのか」という疑問をもたらします。

ここでは、なぜオフショアが世界的に注目されているのか、その理由と、理想的なオフショアサービスを提案いたします。

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目次

オフショア開発とは?

オフショア開発とは、ソフトウェアエンジニアリングにおける「アウトソーシング」の一つのかたちです。

自分の仕事を、自国から離れた別の場所に別のチームに任せることで、「オフショア」とよばれるようになりました。オフショアチームに仕事を任せることで、社内の開発チームのようにマネジメントや関連業務に注力する必要がなくなります。

テクノロジー業界における給与水準の上昇と競争の激化により、オフショア開発は、間接費の削減と生産性の向上を目的とした企業の標準的なビジネス手法となっています。

企業は、ソフトウェア開発業務をオフショア開発企業に委託することで、開発チームの雇用、トレーニング、管理などのコストを削減することができます。

オフショアチームを作る方法

オフショア開発チームを雇用する場合、2つの選択肢があります。

1つ目は、フリーランサーと協力して、既存のチームに統合する方法です。この方法は、すでに経験豊富なプロダクトマネージャーがいる場合を除き、おすすめできません。

2つ目の方法は、オフショア開発企業から開発チームを雇用することです。この方法では、チームの作成、管理、指導などの負担をオフショアパートナーに任せ、サービス利用者は開発プロジェクトの概要・詳細を提供するだけで済みます。

オフショア開発に適している業務とは

オフショア開発の主な目的は、コストや時間の削減です。

そのため、ITプロジェクトの効率性を高める必要がある場合は、常にオフショアチームと協力する必要があります。

通常、オフショアサービスの利用者は、社内やオンショアのチームで作業すると長くて高価なプロセスを含む複雑なプロジェクトとなってしまうのを避けるために、オフショア諸国のITエンジニアと協業しています。

①システム開発

技術主導型の企業では、システム開発とは明確に定義された段階的な手順を指します。

完全なITシステムは、ハードウェアとソフトウェアのインフラ、データ収集、そしてデータの処理と使用に特化した役割を持つ作業員で構成されます。

コンピュータ技術の進歩により、数多くの典型的なITシステムが開発されています。システムの構築は複雑で、多くの関係者が利用することになるため、早く完成させることが急務です。このことから、高いスキルを持ったITエンジニアを必要としており、オフショア開発はそれを提供することができます。

システム開発のプロセスを理解するには、下の記事が参考になります。

②業務システム開発

業務システムは、ビジネスの基盤となる手順やプロセスを文書化し、担当者がいなくても会社が回るようにすることから始まります。これは業務マニュアルともよばれています。その目的は、会社の集合的な「ノウハウ」を集めることです。業務システムがない場合の問題点は、ビジネスのすべての「ノウハウ」が人材に滞留し、ビジネスの目的のために共有されません。

このような課題への唯一の解決策は、業務システムを構築し、文書化するための時間を作ることです。どのような業務についても、効果的な業務システムを構築することができます。プロセスを形式化することで、仕事の細部にこだわる時間を確保できます。プロセスの各段階を徹底的に評価しながら、特定の部分を改善する必要があるかどうかを精査していくのです。ビジネスのやり方が変われば、業務システムも改善していかなければなりませんから、これは重要なプロセスになります。

業務システム構築をオフショア開発に任せれば、ビジネスの不可欠な活動に集中できます。システムが順調に構築され、速く完成するほど、ビジネスに価値(時間・リソース・コスト削減)をもたらします。

③クラウド移行

クラウドコンピューティングの最も特筆すべきメリットの一つは、企業のIT支出を大幅に削減できることです。

インフラやハードディスクなどの在庫にお金を投資する必要はありません。

また、クラウドコンピューティングにより、企業のコミュニケーションや情報交換がこれまで以上に簡単になります。複数のユーザーが同時にデータやファイルを共有して作業できるため、スタッフの協力体制が向上します。

柔軟性は、クラウドコンピューティングのもう一つの大きな利点です。

クラウドベースのサービスは、帯域幅の要件が変化したり増加したりするビジネスに適しています。企業の運営を拡大・縮小することができます。

クラウドコンピューティングは、注目の革新的なソリューションであるだけでなく、あらゆるタイプの企業に適用可能な比較的、新しいビジネスモデルでもあります。クラウドへの移行のメリットは明らかですが、それを構築するにはクラウドコンピューティングとクラウドプラットフォームに関する特別なスキルが必要であり、これはかなり新しい技術であるため、システム開発プロジェクトに取り組むチームを見つけるのは困難です。

これを解決するには、地域を問わず、オフショア企業に連絡して支援を受け、できるだけ早くプロジェクトを開始することです。

クラウドマイグレーションについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

④Webシステム

Webベースのシステムとは、HTTPプロトコルでアクセス可能なプログラムのことです。

「Webベース」という言葉は、通常、Webブラウザ上で動作するソフトウェアを指します。つまり、1つのレスポンシブWebアプリをさまざまなデバイスで活用できるということです。

Webベースのシステムは、どこからでもアクセスすることができます。インターネットへのアクセス、Webブラウザ、必要なログイン情報があれば、どこからでもアクセスできます。つまり、サービス利用者は会社に居なくても必要な情報を得ることができるのです。そのため、従業員の自宅でのリモートワークも可能になります。

多くの企業では、Webベースのソリューションを採用することで、企業の業務を効率化することができます。なかでもワークフローベースのソリューションは、資料ベースの業務を頻繁に置き換えることができます。

Webベースのシステムでは、リアルタイムの情報へのアクセスが容易になります。準備や配布に何日もかかる紙の報告書を、オンラインの報告書やデジタルダッシュボードに置き換えることができます。これにより、組織全体の意思決定の質とスピードが向上します。会社のプロセスが改善されれば、スタッフの生産性が向上し、コスト削減にもつながります。

⑤モバイルアプリケーション開発

スマートフォンなどの小型無線機器向けのソフトウェアを構築する技術や手順を、モバイルアプリケーション開発といいます。

モバイルアプリは、企業が顧客との強固な関係を築くことを簡単にしてくれます。結果的に、高い顧客ロイヤルティと顧客基盤を得ることができます。

ユーザーは、アプリを利用することで、自分が必要とする製品、情報、プロセス、サービスに、リアルタイムに機能的にアクセスできます。

また、企業側から、製品やサービスの変更に関する通知を送ることもできます。

さらに、インターネットがなくても、アプリ上でオフラインで基本的な作業を行うことが可能です。

このことから、アプリは企業のアクセシビリティを大幅に向上させます。モバイルアプリの利用は増加しており、2021年には、この業界は約1,560億ドルを生み出すと予想されています。

このようにモバイルアプリはメリットの多いものですが、ゼロからモバイルアプリを構築するには長いプロセスが必要です。一般的な開発プロセスのほかに、成功するアプリには、市場調査、ユーザー調査、製品調査が必要であり、さらに、どのようなデバイスでアプリケーションを使用するか、どのようなアプリケーションプラットフォームが適しているか、どのようなマネタイズモデルを使用するかなど、多くの重要な決定が必要です。ITコンサルタントの知識と経験がなければ、これらの問題を解決するのは難しいでしょう。

アプリ開発についてもっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

⑥CMSを利用したWebサイト制作

デジタル化された今日の世界では、Webサイト制作に投資する必要があります。企業が成長するためには、自社の声をユーザーに届け、ブランドが認知され、目的が理解されなければなりません。そのために必要なのがWebサイト制作です。

Webサイトの制作は、自社のサービスや製品を知ってもらい、なぜその製品が必要なのかを説明し、競合他社との違いを知ってもらうためのものです。高画質な写真やこだわりのコンテンツ、工夫を凝らした表現は、お客様に大きな影響を与えるので、親近感を持ってもらえるような工夫をしましょう。

CMS(Content Management System)とは、ユーザーが使いやすいインターフェースを通じてデジタル情報を作成・修正するためのプログラムです。CMSを利用することで、最新かつ既成の技術を活用して、Webサイトを素早く構築し、コンテンツを簡単に更新することができます。

会社のコンテンツは貴重な資産で、会社の第一印象を左右するものです。コンテンツのプランニングと構造化は、ビジネスオーナーが直面する最も難しい問題の一つです。Webサイトを立ち上げた後の管理と見直しが重要です。コンテンツマネジメントシステム(CMS)を使えば、必要に応じて情報を編集・掲載することができます。

オンラインでの存在感を高めるためにコンテンツマネジメントシステムがどのように使用されているかについては、この記事が必読です。

➆テスト

IBMによると、テストとは、ソフトウェア製品やアプリケーションが、設計された目的を達成しているかどうかを確認し、検証することです。不具合の防止、開発コストの削減、パフォーマンスの向上などは、テストのメリットの例です。

テストと品質は密接な関係にあります。テストで発見されたバグの数が品質の指標となり、その問題点はソフトウェア開発工程の中で修正されていきます。これは開発期間を通じて行われ、頻繁にテストを行うことでソフトウェアの品質を向上させます。

テストを行うことで、ソフトウェアが何をしているのか、どのように効果的に機能しているのかを観察することができ、企業は本番前にソフトウェアの品質を評価することができます。

テストには、ユニットテスト、機能テスト、性能テスト、回帰テスト、利用性テストなど、さまざまな種類があります。

テストはソフトウェア開発プロセスの一段階に過ぎませんが、そのためには多くの時間と人材を必要とします。テストにかかるコストを削減する方法の一つとして、オフショアチームと連携し、開発者が本来の業務に集中できる環境を整えます。

なぜベトナムのオフショアサービスを選ぶべきなのか?

CMCは、AI拡張開発を通じて、クロスインダストリーのクライアントのビジネス変革に大きく貢献してきました。

ベトナムは近年、世界のITアウトソーシング市場において、強豪として成長しています。現在、数千のIT企業で約40万人のITエンジニアが働いており、毎年5万人以上のITエンジニアの卒業生を輩出しています。Googleで検索してみると、アジアのITオフショア開発先として、ほぼすべてのリストにベトナムの名前があることがわかります。

現在、グーグル社、LG電子社、サムスン社などの世界的なハイテク企業の多くが、ITプロジェクトのためにベトナムのオフショアサービスを利用しています。グーグル社のITスペシャリストであるニール・フレイザー氏は、ロイターのインタビューで、ベトナムの現地校を訪問した後、「ベトナムには、私がこれまでに出会った中で最も成績の良いコンピューターサイエンスの学生がいる」と語っています。

このように、ベトナムはオフショア開発の顧客に競争力のある価格設定や高度な技術を持った人材など多くのメリットを提供していることが、グローバルな顧客を大量に獲得している理由となっています。

①コスト削減

ソフトウェア開発プロジェクトでは、コストが最大の関心事の一つです。

オフショアソフトウェア開発は、ベトナムやインドなどの労働力コストが低いため、企業に低価格を提供することができます。

オフショア開発センターでは、同じレベルの資格を取得した場合、現地の専門家に依頼するよりも最大で40~50%低い価格で提供することができます。

オフショア開発で、コストを削減できる開発事例はこちら。

②人材不足の解決

技術は日進月歩であり、企業は特に新しい技術を持つ専門家の不足に直面しています。オフショア開発は、この問題の解決にも役立ちます。というのも、サービス提供国にはさまざまなスキルを持った専門家が数多く存在し、彼らは最新の技術に対応するために新しいスキルを学び続けているからです。もし、地元で優秀なエンジニアを雇うのが難しい場合は、オフショア開発を利用することで、必要な資格を得ることができます。

企業はよく、オフショアのソフトウェア開発者の質を心配しますが、実際には、ベトナムやインドなどの主要な開発サービス国は、毎年何千人もの有能な開発者を輩出しているため、質の高い技術者の供給に強いのです。また、これらの国ではソフトウェアエンジニアリングはやりがいのある給料で魅力的な職業なので、若い人たちはこの大金を得るために自分のスキルを磨いています。

③柔軟性

柔軟性というと、ハードウェアのインフラに関わることが多いのですが、ソフトウェア開発の人材面でも重要なポイントになります。大規模なチームが必要なときもあれば、小規模なチームが必要なときもあります。そのため、正社員の採用にはさまざまな悩みがつきまといます。適切なスキルを持った人材を見つけるのは難しいし、維持するのが負担になってきたら辞めさせるのも難しいです。

オフショア開発では、サービスプロバイダーが大規模な従業員を使い捨てにしているため、これらの問題を簡単に解決することができます。

④ビジネスに集中できる

開発者の採用や管理に煩わされることなく、オフショア開発のサービスプロバイダーにその責任を委ねることで、コアビジネスに集中できます。

技術面を担当する人がいることで、お客様への理解を深めたり、製品の強化やマーケティングに時間とリソースを投資できます。

⑤最新技術へのアクセス

多くの企業にとって、最新の技術を手に入れることはコスト的にも非常に困難です。

オフショア開発サービスの提供者は、技術に深く関わり、常に新しいトレンドに対応しているので、新しい技術スタックへのアクセスは彼らに頼ることができます。

まとめ:ベトナム オフショア開発をはじめるにはゴール設定が不可欠

今日のテクノロジーの世界では、ビジネスやリーダーに多くの選択肢が与えられています。

しかし、オフショアサービス利用者が自分のビジネスとその方向性を理解していなければ、正しい選択をすることはできません。リーダーたちが目標を定めることができれば、次の行動計画も簡単にできます。

どんなに優秀な人でもすべてを知ることはできません。だからこそ、技術的に複雑な問題に直面したときには、ITサービスプロバイダーの支援を受けて、可能な解決策を明確にするべきなのです。

CMC Japanについて

CMC Japanは、ベトナム第二位のICTグループ「CMC グループ」の日本法人です。 30年にわたりCMCグループが培ってきた技術力やノウハウをもって、お客様のプロジェクトをサポートします。 当社の成功事例はこちらにご参照ください。

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